大相撲の横綱豊昇龍(26=立浪)が5日、名古屋市の熱田神宮での奉納土俵入りに初めて臨み、集まった約5000人のファンや参…

大相撲の横綱豊昇龍(26=立浪)が5日、名古屋市の熱田神宮での奉納土俵入りに初めて臨み、集まった約5000人のファンや参拝客の前で、堂々の雲竜型を披露した。1月の初場所後に横綱に昇進し、3月の春場所は10日目から休場したが、5月の夏場所は皆勤。4月の春巡業でも各地で土俵入りを披露してきただけに、腰を低い位置から徐々に持ち上げる最大の見せ場、せり上がりは、同じ雲竜型でまだ不慣れな新横綱大の里よりも、たっぷりと時間をかけ、先輩横綱の貫禄を見せた。

名古屋場所(13日初日、IGアリーナ)前の恒例行事で、土俵入りの前には、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)や新横綱大の里、大関琴桜らとともに黒紋付き姿で公式参拝した。「(熱田神宮では)初めての土俵入りだったけど、こんなにたくさんのファンの皆さんに集まってもらって。横綱として初めての参加。去年までは参拝だけで。大関だったので。土俵入りも、ちゃんとできたし、これからもしっかり精進して、ファンの皆さんが喜ぶ相撲を。名古屋場所の15日間、しっかり頑張りたい。あと1週間、しっかり稽古して、ケガしないようにしたい」と、意気込んだ。東西の両横綱が、熱田神宮で土俵入りを行うのは、白鵬が不知火型、鶴竜が雲竜型を披露したコロナ禍前の19年以来、6年ぶりだった。