プロボクシングWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)が5日、相模原市役所で行われた2団体王座統一成…
プロボクシングWBC、IBF世界バンタム級統一王者中谷潤人(27=M・T)が5日、相模原市役所で行われた2団体王座統一成功の報告会に出席した。
6月8日、東京・有明コロシアムで西田凌佑(六島)を6回終了TKOで下したことを集まった大勢のファン、相模原市の本村賢太郎市長(55)らに自身の口から2本のベルトをまとめたことを伝えた。
しかし持参したのはWBCベルトのみ。中谷は「まだ届いていないんです」と西田戦で獲得したIBFベルト、そして米老舗専門誌ザ・リング選定ベルトはお披露目できなかった。米ロサンゼルス在住の師匠、ルディ・エルナンデス・トレーナーらを通じて早めの発送をお願いしているというが「なかなか届かないですね。ベルトを見たいという方もいるし、形として報告したいなと思っている。早めの到着を願うだけです」と苦笑した。
また次戦の対戦相手として今年5月、4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(32=大橋)に挑戦したWBA世界同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)が浮上していることに言及。井上に8回TKOで敗れたものの、2回にダウンを奪ったことで世界ランキングも1位で維持されているため、中谷は「もちろん強いと言われている選手、僕自身が強いなと思える選手とやりたいなと。心が躍る、やりたいと思える人とやりたい。カルデナス選手はもちろん強いと思う」と歓迎した。
またサウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」を運営する同国総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官がSNSで9月13日、米ラスベガスのアレジアント・スタジアムで予定される現4団体統一スーパーミドル級王者サウル・アルバレス(メキシコ)-元4団体統一ウエルター級王者テレンス・クロフォード(米国)戦のアンダーカードで起用したい選手の筆頭として中谷の名前を挙げた。
現在、同長官がオーナーを務める米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(階級を超えた最強ボクサーランキング)で6位に入る中谷は「世界から求められているのは感じる。それが世界王者のあるべき姿だと思う。これから引き続き、そう思ってもらえるようなチームでいたいなと思っている」と言葉に力をこめていた。【藤中栄二】