<新日本プロレス:足立区大会>◇4日◇東京武道館メインイベントでIWGP GLOBALヘビー級王座戦が行われ、王者ゲイブ…

<新日本プロレス:足立区大会>◇4日◇東京武道館

メインイベントでIWGP GLOBALヘビー級王座戦が行われ、王者ゲイブ・キッド(28)が23分58秒、パイルドライバーで自ら指名した挑戦者棚橋弘至(48)を仕留めて初防衛に成功した。

飛ぶ鳥を落とす勢いのゲイブに対し、来年1・4東京ドームでの引退を決めている棚橋が奮闘。場外のゲイブにハイフライアタックを見舞い、リングに戻ってからもゲイブの足を痛めつけてテキサスクローバーホールドで捕獲。さらにハイフライフローで3カウント寸前に追い詰めると、再度ハイフライフローを狙った。

しかしこれをゲイブが寸前で回避。その後、魂の張り手合戦を経て棚橋がドラゴンスープレックスからスリングブレイドとたたみかけた。しかしゲイブは続く棚橋のハイフライアタックをかわし、カウンターの張り手で迎撃。最後はパイルドライバーで突き刺して3カウントを奪った。

ゲイブは試合後のマイクで涙ぐみながら「個人的な話をしないといけない。2022年、オレ、メチャ、精神的病気ネ。メチャ、精神的病気。1時間、2時間、棚橋サン、FaceTime(で話してくれた)…。棚橋さんがいなかったら生きてなかったかもしれない。だからこのファイナルロードの一戦は俺にとってすべてだったんだ」と感謝。さらにバックステージでも「前にも言ったように棚橋サンの体は衰えても、魂はそうじゃない。そこを本当に深く知りたかった。だからここまで戦えた」と話した。

そしてゲイブは次の目標にG1クライマックス優勝をかかげた。「これはチャンピオンズリーグだ。この大会こそが誰がベストか決めるものだ。そして俺は最も過酷なブロックに入った。最高だぜ。自分を極限まで持っていってやる」と優勝を誓った。