ボクシング元世界2階級制覇の亀田和毅(TMK)が21日、YouTubeチャンネル「TMK BOX TV」に出演。19日…
ボクシング元世界2階級制覇の亀田和毅(TMK)が21日、YouTubeチャンネル「TMK BOX TV」に出演。19日にWBO世界ウエルター級タイトルマッチでKO負けした佐々木尽(八王子中屋)の試合の感想や、今後の課題について語った。
和毅は「感想は、正直見てて楽しかった。佐々木尽、むちゃくちゃ頑張ったし、根性をめちゃくちゃ見せた。実力差は最初から分かってた通りあった。今できることを全部出した。根性だけはノーマンには勝ってた」と王者のブライアン・ノーマン(米国)に真っ向勝負を挑んだ佐々木の戦いぶりを評価した。
日本人がかつて一度もベルトを巻いたことがないウエルター級。佐々木の課題を「あとは技術、フィジカル。正直ウエルター級の体ではない」とした。ノーマンも層が厚いウエルター級でトップ中のトップではないとし「もっと強い選手はいっぱいいる。そういう選手に(対して)、体も1サイズ、2サイズちゃうやん。しっかり体を鍛えないと。筋トレしてしっかり鍛えないとあの階級では厳しい」と厳然たる体力差があると指摘した。
「でも佐々木尽も若いから」と和毅は23歳の挑戦者には大きな伸び代あるとし「海外の選手、アメリカ人と比べると1個階級を落としてもまだ小さいと思う。そこで筋トレして体を鍛えて必要な部分だけ(強化して)やれば、全然可能性はあると思う」と将来性を高く評価。「左フックのタイミングも持ってる。ノーマンが右打ったときに左フックをバーン合わせるのとか、いいタイミング持ってる。1個階級を落とすだけでもっと効くと思う」と期待した。
同時に今後の中量級以上での日本人王者誕生の可能性についても、トレーナーの指導方法の確立など環境が整えば「可能性はあると思う。フェザーでもライトでもウエルターでももっと上でもチャンピオンどんどん出てくるようになってくると思う」と断言。「佐々木尽も、めちゃくちゃ強いもん。あとはディフェンスのところ、体もそう。そこをしっかりやれば全然可能性あるよ」と話した。