◇ツアー外競技◇メインステージJOYXオープン2025(22日)◇JOYXゴルフ倶楽部 上月コース◇7039yd(パー…

両手首の手術からツアー復帰した川村昌弘が大会を制した

◇ツアー外競技◇メインステージJOYXオープン2025(22日)◇JOYXゴルフ倶楽部 上月コース◇7039yd(パー72)

1ラウンド18ホールの短期決戦を川村昌弘が制し、2013年「パナソニックオープン」以来12年ぶりの優勝カップを掲げた。今年で17回目を数える本大会は、プロとアマ、ジュニアが一緒にプレーする。歴代優勝者には小田孔明(3勝)や宮里優作藤本佳則らが名を連ね、昨年はツアーでの勢いそのままに乗り込んだ金子駆大が制した。

グリーンを狙う

ことし2月にかけて受けた両手首の手術から復帰して2試合目という川村は大会初出場。「優勝を意識するというよりは状態の確認」とスタート前には語っていたが、1番でいきなりバーディを決めると前半を3バーディ、1ボギーで折り返す。「前半はなかなかチャンスにつかなかったけど、後半はつき始めた」と5バーディ、ノーボギーで後半を終え、2位に1打差の7アンダー「65」で勝利を収めた。「グリーンが硬く締まったコンディションでしたが、後半は7~8mくらいのパットが入ってくれました。良くも悪くも調子がスコアに直結しないタイプなので、素直にうれしいです」と喜んだ。

2位で終えた田中元基

川村が喜んだのは勝利だけではない。6アンダーでホールアウトし、クラブハウスリーダーとして川村を待っていた田中元基とは、不思議な縁があった。「彼が小学生の時に、僕が出ている試合を観に来てくれたんです。太平洋マスターズだったかな。僕は優勝争いをしていたわけではないのに最後まで観てくれた。うれしくなってホールアウト後にかぶっていたキャップをあげたのですが、それが印象に残っていて…」。自分に憧れてくれた後輩との優勝争い。試合中に意識していたわけではないが、川村にとってはとても感慨深い再会だったという。8月末に予定している欧州ツアー復帰に際して、大きな起爆剤となりそうだ。

シニア枠上位2人の特別賞は平塚哲二がトップで受賞

また、今年はシニアの部の1位と2位にも特別賞があり、同1位は3打差の9位タイに入った平塚哲二が獲得した。(兵庫県佐用町/中島俊介)