◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目(21日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇…

メジャーで久々の決勝ラウンドを戦う笹生優花

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 3日目(21日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)

メジャー2勝の笹生優花が、予選カットのあるストローク戦で6試合ぶりの決勝ラウンドに臨んだ。3月「フォード選手権」から直近出場の6月「全米女子オープン」まで週末に進めず、ストローク戦の連続予選落ちは過去ワーストの5試合に。今週も初日135位と大きく出遅れたが、午前組でプレーした2日目「72」で7オーバー68位に浮上。辛くもカットライン上に滑り込んだ。

年間ポイントレースは103位。2024年「全米女子オープン」優勝による資格で来季以降の出場権は確保しているものの低迷が続いている。「予選通過しないのは嫌だったけど、『どうしよう』となるタイプではない」というが、24歳の誕生日でもあった昨日は、カットラインが下りることを祈りながら帰宅。願いが届いたことを喜んだ。

意識せずに自然と振れるのが最終的なゴール

2年前からジョーダン・スピースが師事するキャメロン・マコーミック氏に指導を仰ぎ、以前よりも縦振りのスイングプレーンに変えてきた。昨シーズンではまだ“意識する”段階だったが、「もうほぼ自分がしたいバックスイングになってきた」という。「フラット(横振り)になればミスも大きくなるからそこは注意をしているけど、毎回気にするほど考えないようになった」と、スイングが体に浸透しつつある。

ショートゲームとのかみ合いを求めて

あとは、いかにスコアメークにつなげられるか。ショットの精度を高めても、パットやアプローチのショートゲームに連動できなければ好スコアは望めない。「しっかり予選通過できるようなプレーができれば」と、現在の調子を受け入れながらプレーの底上げを図っている最中だ。

KPMG契約のホステスプロとしても有終のフィニッシュを

強風に見舞われた3日目は2バーディ、4ボギー1ダブルボギーの「76」でプレー。「風が強くて、スイングよりもコースに集中しないといけなかった。風が強いわりには頑張ったほう」と及第点をつけた。「もちろん、もっといいスコアで上がりたい気持ちはあるけど、今の実力だとこれが精いっぱいかな」。通算11オーバーの62位で臨む最終日。「週末にプレーすることができてよかった」という機会を最大限に生かし、次の戦いにつなげたい。(テキサス州フリスコ/石井操)