メジャー復帰に向けて盤石の仕上がりを見せた今永。(C)Getty Images 快投を続けてきた左腕の復活に向けた機運は…

メジャー復帰に向けて盤石の仕上がりを見せた今永。(C)Getty Images
快投を続けてきた左腕の復活に向けた機運は高まった。
現地時間6月20日、カブスの今永昇太は、球団傘下3Aのアイオワでリハビリ登板。ブルワーズ傘下ナッシュビル戦に先発し、4回1/3を投げ、被安打2、与四球2、8奪三振、無失点の好投を披露した。
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盤石の内容で最終テストをクリアした。3回に1死から四球と右前打で一、二塁のピンチを招いた今永だったが、2者連続で見逃し三振と危なげなくしのぐと、その後もナッシュビル打線を圧倒。5回に先頭打者を見逃し三振に抑えたところで降板する際には、敵地の観衆からもスタンディングオベーションで称えられた。
メジャー2年目となった今季も開幕から快調に飛ばしていた今永は、8先発で3勝(2敗)、防御率2.82、WHIP1.10とハイアベレージをマークしていた。まさにエース級のパフォーマンスを披露していた31歳だったが、5月4日のブルワーズ戦で一塁ベースカバーに走った際、左太もも裏の違和感で緊急降板。翌5日に負傷者リスト入りとなっていた。
約2か月にわたるリハビリ期間を終え、ようやくメジャーでの再起に向けた目途が立った。そんな今永には、カブスの地元メディアも大手を振って歓迎する。3Aアイオワの試合を専属実況するジェイソン・ケンプフ氏は「ショウタ・イマナガがダッグアウトから姿を現すと、ナッシュビルのファンからも喝采を浴びた」と敵地での異例の光景をリポート。その上で「彼は10イニングのリハビリ登板で失点を許していない」と称えた。
また、米メディア『Athlon Sports』のエリック・W・ボリン記者は「野球界最強とも言えるチームの一つが、もうすぐさらに強くなる」と強調。「彼の復帰は穴のあるローテーションを強化するのに役立つだろう」と今永の復帰によって先発ローテーションが強化されるカブスに期待を寄せた。
このナッシュビル戦でゲスト解説を務めたカブスのランス・ブロゾウスキー選手育成アナリストは「おそらく、カージナルス4連戦のどこかで登板する予定になる」と明言。今回の登板後の状態が問題ないと判断されれば、現地時間6月23日から敵地で行われるカージナルスとの4連戦で、待ちに待ったメジャー復帰が濃厚となった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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