<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-0ソフトバンク>◇21日◇甲子園甲子園のボルテージが一気に上がった。阪神の4番佐藤輝明内…

<日本生命セ・パ交流戦:阪神3-0ソフトバンク>◇21日◇甲子園

甲子園のボルテージが一気に上がった。阪神の4番佐藤輝明内野手(26)が先制の中前適時打を放った。初回、近本が左前打で出塁、中野が投犠打、森下が死球で1死一、二塁。好機で打席が巡ってきた。ソフトバンク先発上沢の外角143キロカットボールを逆らわずに打ち返す。打球は二塁ベース寄りに守っていた遊撃手の横の三遊間を抜けて二塁走者が生還した。

その後も打線がつながり初回に3得点。初回から打線に火を付けた4番は「つないでもらったチャンスだったのでモノにするという気持ちでいきました。飛んだところが良かったです」。49打点目で1つ前を打つ森下に追いつきリーグトップタイ。「前のバッターが出てくれてるというのが全て」と感謝した。

チームメートの森下と抜きつ抜かれつの熾烈(しれつ)な打点王争いを繰り広げている。実は本塁打以外での打点は5月11日中日戦以来34試合ぶりだった。その間、8本塁打で15打点。先制打も同戦以来で1カ月以上ぶりだった。

打点へのこだわりは昨年末から口にしていた。今季はここまで順調にランナーをかえし続けて目標としていたシーズン100打点を超えるペース。昨年12月の契約更改後には「もっともっと打点を稼いでいきたい」とその重要性を強調していた。この日もチームを背負う虎の主砲の決勝打で天敵に勝利した。

12年を最後に交流戦でのカード勝ち越しがない天敵ソフトバンクに勝利。1勝1敗とした。「先に点を取ると楽になると思うので良かった。もう残り1試合しかないので勝ちたい」。4番を打つ佐藤輝を中心に次戦も猛虎打線が先手をとる。【塚本光】