<RISE:ワールドシリーズ2025横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜BUNTAIメインイベント(第14試合)のISKA世…
<RISE:ワールドシリーズ2025横浜大会>◇21日◇神奈川・横浜BUNTAI
メインイベント(第14試合)のISKA世界ストロー級(-51.5キロ)王座決定戦3分3回延長1回(K-1ルール)で、RISEフライ級(-51.5キロ)王者那須川龍心(19=TEAM TEPPEN)が判定3-0(30-27×3)でハマダ・アズマニ(24=モロッコ/ISKA世界フェザー級王者)に勝利を挙げた。初めて世界のチャンピオンベルトを手にした。
那須川は、スタンスをスイッチしながら変則的に攻めてくるアズマニのスタイルにすぐに対応。前へ前へと圧力をかけ続け、3ラウンドを通じて主導権を掌握。ボディーブローやローキックを効かせて大差判定勝ちを飾った。
この試合直前にはタイ・パタヤのヴェナム・トレーニング・キャンプで2週間、合宿を行った。ONEバンタム級ムエタイ暫定世界王者ナビル・アナンとヨニス・アナンの兄弟ら、日本にはいないような変則的なスタイルの選手たちの中で練習を重ね、どんなスタイルの相手にも対応できる自信を得た。その成果が本番で現れた。
ただMMAも含めて11連勝を飾ったものの、連続KO勝利は4でストップ。試合後のマイクでは「本当にここをスカッとKO勝ちして、本当に上の53キロのランカーたちに宣戦布告してやろうと思ってたんですけど、この内容じゃまだまだなんで。本当にまた一からやり直して、また強くなって帰ってきます」と反省の言葉も口にした。
それでも次の目標ははっきりしている。「僕は次の大会から階級を上げます。51.5キロのRISEのベルトを返上して53キロのベルトに挑みます。そこの上位ランカーたちに勝てるようにこれからはまたTEAM TEPPENのみんなと必死に練習してまた強くなって帰ってきます」と宣言した。
スーパーフライ級(-53キロ)には世界王者大崎一貴、国内王者の花岡竜をはじめ、強豪がひしめいている。次なる高みを目指し、那須川が殴り込みをかける。【千葉修宏】