「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(21日、東京体育館) 女子53キロ級の3位決定戦が行われた。21年東京五輪金メ…
「レスリング・明治杯全日本選抜選手権」(21日、東京体育館)
女子53キロ級の3位決定戦が行われた。21年東京五輪金メダリストで、昨年11月に第1子を出産した志土地真優(ジェイテクト)が、弓矢紗希(日体大)に5-0で勝利。産後では7カ月ぶり、大会としては2年ぶりに出場した大会で銅メダルを獲得し、「ロサンゼルス五輪で金メダル」と目標に掲げる“ママでも金”に向けて、第一歩を踏み出した。
「子どもも増えて(夫と)3人で頑張ろうと思えている。(今大会は)悔しかったけど、それをバネに頑張りたい」
東京五輪後に、現在もコーチを務める翔大さんと結婚。24年パリ五輪は、藤波朱理(日体大)に国内選考で敗れて出場を逃した。その後は「子どもを産んで五輪にいきたい思いがあった」と、昨年11月に長男・巳楽(みらく)くんを出産。復帰を見据え、妊娠中から国立スポーツ科学センター(JISS)のサポートを受け、懸垂や負荷を減らしたウエートトレーニングなどを実施し、産後はわずか1カ月で練習を再開できた。
「出産前は自分の準備だけだったけど、(今回は)朝から子供の準備もして新鮮な気持ち。力が2倍になった感じ」と、20日には母になったからこその力を感じていた志土地。今後は、所属するジェイテクトの本社がある愛知県で開催される26年愛知・名古屋アジア大会を目指す。
その代表選考会、天皇杯全日本選手権(12月18~21日、東京・駒沢体育館)。「簡単ではないからこそ挑戦する意味がある。絶対に権利をつかみたい。それもあって(今大会で)五輪階級に参戦した。今回の経験が無駄にならないようにしっかり準備してきたい」と気持ちを込めた。