◇国内女子◇ニチレイレディス 2日目(21日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6594yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆…

怒とうのバーディラッシュで単独首位に浮上した入谷響

◇国内女子◇ニチレイレディス 2日目(21日)◇袖ヶ浦CC新袖C(千葉)◇6594yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆4843人)

怒とうのバーディラッシュは、本人にとっても怖いくらいだった。ルーキーの入谷響が1打差2位から8バーディ、1ボギーで回り、3週前「リゾートトラストレディス」でマークした自己ベストを1打更新する「65」。圧巻のラウンドで通算12アンダーとし、後続に4打差をつけた。

前半と後半で別人級の変ぼうぶりだった。最終組から回った前半アウトはパープレー。思うようにスコアを伸ばせず、休憩中にもう一度自分を見つめ直した。「どこに攻めて、どうやったらバーディ獲りやすいかを考えて」。頭を冷やしたことが功を奏した。

折り返した後半10番(パー5)は1mにつけるバーディで幸先よくスタート。続く11番(パー3)は50cm、12番はタップイン、13番は3mを沈め4連続でスコアを伸ばした。「流れが良すぎて怖くなるくらいだった。打つ前から『ここに通れば入るだろうな』ってラインが見えて」と波に乗った19歳の勢いは止まらず。16番からの上がり3ホールも連続バーディで締めた。

当初設定していた目標は「最低3つ」だったが、フタを開ければ後半インは「29」。「前半がイーブンで、まあ後半に取り返せるかなと思っていたら…。予想以上にいったので」と好スコアに自然と笑みがこぼれる。

気分転換で替えたパターがはまった

開幕前日の木曜日、パターをテーラーメイド「TP コレクション HYDRO BLAST デルモンテ TB1」に替えた。今季の平均パット数は1.83で全体37位と決して良くはなかったので、「気分転換」でチェンジ。新たな相棒がどんぴしゃではまり、この日は25パットに収めた。

明日は4月「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」以来2度目の最終日最終組を回る。「今の段階では初めてのときみたいに“わー”とはなっていない。落ち着いた状態」と、首位スタートから「73」とスコアを落とし、4位で終えた2カ月前の経験を生かしたい。「明日は自分との戦いになる。周りは気にせず、落ち着いて淡々とやっていけたら」。ルーキーイヤーでの勝利となれば、2023年「フジサンケイレディスクラシック」の神谷そら以来。最終日も新人らしい勢いで戦う。(千葉市若葉区/合田拓斗)