<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇第2日◇21日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6594ヤード、パー72)◇賞金…
<国内女子ゴルフツアー:ニチレイ・レディース>◇第2日◇21日◇千葉・袖ケ浦CC新袖C(6594ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝1800万円)
前半を終えて2位に3打差の首位に立ち、独走気配すら漂わせていた渡辺彩香(31=大東建託)が、後半に大きく失速した。前半が5バーディー、ボギーなしの31と5つ伸ばしたのに対し、後半は1バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの40と乱調。18ホール合計では、6バーディー、2ボギー、1トリプルボギーの71と1つ伸ばして回り、通算5アンダー、139だった。10人が並ぶ5位で、首位の入谷響とは7打差をつけられた。
後半も出だしの10番パー5はバーディー発進だった。前半の勢いを持続させているかのような、インコースの滑り出しだったが、ともにパー4の12、16番でボギー。すると初体験のトラブルを含む悪夢が、最終18番パー5で待っていた。
18番はティーショットを左に曲げると、木に当たって林の奥深くへ。第2打でフェアウエーに出そうとしたが、木の幹の間に「ズボッ」と入り込んでしまうアクシデント。「木の上に乗っけてしまったことはあったけど、幹の間に入ってしまったのは初めて。もっと横に出せたのに、イメージと違うところに打ってしまった…」。アンプレアブルを宣言し、1打加えた木の根元からの第4打で林から脱出。第5打はグリーン周りのバンカーに入れ、結局、6オンとなった。さらに2パットを要し、伸ばしたいパー5で痛恨過ぎるトリプルボギーをたたいた。
一時は6つ伸ばして10アンダーとしていたが、そこから5打も落として終わることになった。それでも「昨日(第1ラウンド)の18ホールと今日の9ホールは、いいプレーができた。多少、自信になるプレーもできた」と、ショックを受けている内心を見せずに、明るく振る舞った。3年ぶりとなるツアー通算6勝目へ、7打差大逆転をあきらめずに最後まで戦い抜く決意だ。