バドミントンで2016年リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダルの松友美佐紀(33)が21日、都内でトークショーを行っ…

 バドミントンで2016年リオデジャネイロ五輪女子ダブルス金メダルの松友美佐紀(33)が21日、都内でトークショーを行った。自身もサポートを受けるスポーツ向けケア製品ブランド「ZAMST(ザムスト)」を展開する、日本シグマックス社のイベントに登場した。

 5月下旬のシンガポール・オープンでは、21年の東京、24年パリ両五輪混合ダブルス銅メダルの渡辺勇大(J-POWER)とペアを組み出場。渡辺は田口真彩(ACT SAIKYO)と28年ロサンゼルス五輪を目指すことを表明している中、期間限定ペアで1勝を挙げた。「久々にトップ選手と対戦して、ギリギリの戦いが楽しかった」と振り返った。

 松友はリオ五輪後、高橋礼華と女子ダブルス連覇を狙ったが、東京五輪への出場を逃した。金子祐樹とペアを組んだ混合ダブルスではパリ五輪出場権を獲得できなかった。3月末でBIPROGYを退社し、同社バドミントン部のアドバイザーに就任。現在はフリーとして競技を続けている。

 所属先を離れ現役を続けることを「全て自分の責任でいろいろなことに挑戦したかった。とても新鮮。もっと進化して成長したい」と語った。現在も完全オフに充てる日は皆無といい「試合は練習でやってきたこと以外できない。何かできたかも、と思う後悔はもったいない。成長するためにはキツいこと、苦しいことが必要」と、“一日一生”をテーマに練習・トレーニングに取り組む。

 最近になって、長風呂を楽しむようになったという。「長いときは1時間。動画を見たりしています。疲労が回復して、汗をかくのが好きなのでスッキリする」と笑顔。また、今回のイベントの打ち合わせ等も自身で行うようになった。「一人でやるのも全然大丈夫。なかなかない機会なので楽しかった」と、充実した表情を浮かべた。

 所属先を離れ、さまざまな形で、新しい挑戦を見せたいという松友。それでも「気持ちはそれほど変わらない。もっと強く、うまくなりたい。今も新しい感覚を追い求めている」とバドミントンへの思いは変わらない。次戦は未定というが「いつ呼ばれてもいいように準備しています」とキッパリ。またコートで躍動する姿を見せてくれそうだ。