立ち技打撃格闘技のKNOCK OUTは、22日に代々木第二体育館でビッグマッチ「THE KNOCK OUT」を開催する。…

立ち技打撃格闘技のKNOCK OUTは、22日に代々木第二体育館でビッグマッチ「THE KNOCK OUT」を開催する。同大会のメインイベント(第16試合)「KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級(-60キロ)王座戦3分3回延長1回」で、龍聖(24=BRAID)の挑戦を受ける王者久井大夢(19=TEAM TAIMU)が20日までに練習を公開。「久井はお父さん(キックボクサー久井淳平氏)のマリオネットみたい」とやゆする龍聖に対し、予想外の反応を見せた。

久井は公開練習に父と一緒に登場。龍聖の“マリオネット発言”について聞かれると少し笑みを浮かべながら「実際そうなんじゃないかなとは思います。お父さんがおらんかったら試合もできてないし、キックボクシングすらやってるかも分からないと思ってるんで。それの、まず何があかんのかなと僕的には思います」と、まさかの“マリオネット呼ばわりOK”宣言となった。

久井の囲み取材の途中から、記者の求めに応じて父淳平氏も同席。「また龍聖に言われるわぁ」と苦笑いを浮かべながら久井の隣に座ると「腹立ちますよ。なんでそんな言われ方せなあかんのかって」と本音をのぞかせた。しかし当の久井本人がマリオネットを否定しなかったため、淳平氏の「ずっと2人でやってきてるんですよ、小さい時から2人だけで。それでここまで来て。もっと言い方あるやろと思いますよね」という言葉も、怒気をはらむというほどでもなかった。

淳平氏は久井の方を向いて「今日、撮影でしょ? なのにこんなヨレヨレの服着てきて。髪の毛とかも、なんか…そういうのがないんです。この試合に勝つことだけしか考えてないから」と説明。

その上で「龍聖みたいにその後のキックボクシングを背負うとか、そんなんも現段階ではない。まだ、だから全然最強じゃないし、勝つことが多いけど、やられることもある。でもその今の大夢に捕まえられとるやんけ、っていうところですね、今の龍聖が。龍聖と大夢は4歳差? じゃあ4年後の大夢は無双してると思う」と話し、競技的な側面から、久井が今の龍聖と同じ年齢になった時には連勝街道をまい進していると予想した。

久井と龍聖は約1年前、同じ代々木第二で対戦。久井が初回に2度ダウンを奪い、判定3-0で勝利。龍聖にプロ18戦目にして初黒星をつけた。久井はその時以来、KNOCK OUT山口元気代表から「勝ち方」について厳しすぎるくらいに注文をつけられてきた。久井は「あの日勝った時から、勝ちに徹するっていうのはもう終わったと思うので、倒しにいきます。1ラウンドからガンガン倒しにいこうかなと」と予告していた。