「阪神1-2ソフトバンク」(20日、甲子園球場) 阪神は延長戦を落として連勝が2でストップ。十回に登板した及川が代打・…

 「阪神1-2ソフトバンク」(20日、甲子園球場)

 阪神は延長戦を落として連勝が2でストップ。十回に登板した及川が代打・石塚に決勝の適時二塁打を許したが、前阪神投手コーチで、デイリースポーツ評論家の福原忍氏は、中野の再三の好守に救われていただけに、もっと厳しい初球の入りが必要だったと指摘した。

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 チームトップの31試合目の登板となった及川。18日のロッテ戦から中1日での登板となったが、いきなり野村に二塁内野安打を許した。牧原大が送って1死二塁。代打・嶺井の打球は二遊間に飛び、中前に抜けるかと思われたが、二塁・中野がダイビングキャッチし、素早い反転で一塁アウトにした。

 だが、である。2死三塁となって、代打・石塚への初球。捕手・坂本は内角ぎりぎりに構えていたが、直球は真ん中に吸い込まれた。打球は右中間を破る二塁打となって決勝点になった。

 福原氏は「勝負に行っていい場面ではあると思うんですけど、中野選手のファインプレーに助けられたからこそ、もっと厳しく攻めてほしかったですね。ただ、今日の及川投手は、ボールのキレや勢いはこれまでと変わらなかったと思うんですが、コントロールが狙ったところに投げられてなかったですね」と解説した。

 代打の初球をフルスイングされ、勝敗を決められた。

 「結果論にはなりますが、初球を打たれてしまうと、どうしても不用意と言われてしまいますよね。ソフトバンクの打者は試合前半から、初球から積極的に振ってきていましたしね。ただ、チームはここまで及川投手に何度も助けられてきました。大事なのは、次の試合で失点しないことが一番ですが、夏場に差しかかって疲れが出てくる時期ですので、疲れをため込まないことです。ただ、これも経験しないことには乗り越えられませんので、頑張ってもらいたいです」と期待を寄せた。