「日本女子アマチュアゴルフ選手権・最終日」(20日、名神八日市CC=パー72) 首位からスタートした中沢瑠来(22)が…

 「日本女子アマチュアゴルフ選手権・最終日」(20日、名神八日市CC=パー72)

 首位からスタートした中沢瑠来(22)がこの日も5バーディー、1ボギーの68とスコアを伸ばし、通算8アンダーで2位・岩永杏奈を1打差で振り切って優勝した。

 1打リードの17番パー4では2打目をミス。ピンまで50ヤードほどのショートというピンチがあった。アプローチもピン左4メートルと寄せきれなかったが、このパーパットを見事に沈めて流れを手放さなかった。

 最終18番はピン右3メートルにパーオン。これを2打で沈めての優勝だ。

 笑顔でのプレーが目立った。「自分のミスにイラッとすることがあったので、それをやめようと思って」と中沢。「楽しみながらやれたかな」と振り返った。

 過去4度、プロテスト受験に失敗。その中での反省が、笑顔のプレー、そして好成績につながった。

 2日目には熱中症のような症状でスタート直前まで、休んでいた椅子から「立ち上がれないほど」だった。棄権も考えたが「どうしてもやりたい」と、スコアこそ75と落としたが「あそこを完走できたから、この結果がついてきた」というガッツもある。

 埼玉栄高出身。上に岩井姉妹、下には今季初優勝を果たした高野愛姫らがいる。同校では主将も務めていた。「頑張らなきゃ、いけないな」と、今年のプロテストにかける思いは強い。この優勝によって1、2次のテストは免除される。

 最終テストを突破し、思い描くはツアーでの活躍。「長いクラブが好き」と、女子には珍しく5番アイアンも操る。歯切れの良いショットをプロとして披露する日が、ぐんと近づいた。