◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(19日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6…

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 初日(19日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
午前組でアンダーパーをマークしたのは8人のみ。コースを吹き抜ける風と、硬さを増したグリーンに多くの選手が苦戦を強いられる状況で、西村優菜が1アンダーで初日を終えた。アウトコース1組目の午前7時にティオフし、4バーディ、3ボギーの「71」でプレー。「今日できる最大限のことはできた」と力を出し切り戻ってきた。
1番(パー5)から勢いよく滑り出した。1Wショットは左サイドのラフに捕まったが、3打目を3.5mにつけてバーディを先行。2番も163ydから3m弱につけてスコアを伸ばした。3番(パー5)は1打目をラフに入れ、3打目をバンカーに落としてボギーとしたが、「ラフに入ればしょうがない部分はあった。もったいないボギーという感じではなかったからうまく切り替えられた」。気落ちすることなく次のホールへ進んだ。

今週は、7月のメジャー第4戦「アムンディ エビアン選手権」(フランス・エビアンリゾートGC)」のフィールド入りに向けても大事な一戦。前のめりになりがちな気持ちを抑えるかのように、プレー中は今季からバッグを担ぐポール・ヘセルデン氏と雑談を交えた。「一週間シャワーを浴びられない。または一週間、歯磨きができない。どっちがいい?みたいな2択問題について2人で考えるのにハマっていて」と笑う。「歩いている間は違うことを考えられるのはいい」と、オン・オフを切り替えて適度にリラックスできた。

後半は16番から2連続ボギーをたたき、最終18番も2打目をガードバンカーに入れるピンチ。終盤に不穏な空気が漂ったが、パーセーブでの締めくくりに安どの色をにじませた。「3連続ボギーになるかもってよぎったけど、最後は自分を信じて打つことができた」。3パットを喫した17番(パー3)も、ストローク自体は悪くなかった。2mのパーパットがカップに消えるのを見届け、右こぶしを握った。

2日目は午後0時27分に10番から出る。「初日をアンダーパーで回れたのはすごく良かった。もうちょっとドライバーを調整したいところもあるけど、パッティングのフィーリングはいい。頭を使いながら頑張りたい」。気温もさらに上がり、よりタフなコンディションが予想される戦いへ意気込んだ。(テキサス州フリスコ/石井操)