北山は9回一死までノーノ―投球と圧巻のピッチングを見せた(C)産経新聞社 日本ハムの北山亘基が19日の巨人戦(東京ドーム…

北山は9回一死までノーノ―投球と圧巻のピッチングを見せた(C)産経新聞社
日本ハムの北山亘基が19日の巨人戦(東京ドーム)に先発、9回1死までノーヒットノーランを継続して、大きく注目を集めた。
今季10試合目の登板となった右腕は序盤からストライク先行でリズム良く投げ、最速155キロの直球を軸にフォークなどの変化球も交え、巨人打線を封じ込める。
【動画】日本ハム北山は9回一死までノーヒットノーラン投球と圧巻のピッチングを見せた
前回12日のヤクルト戦では8回119球を投げ14奪三振と三振の山を築いたことで、巨人打線も追い込まれる前に打とうという意識もあったのか、早打ちが目立った。
6回まで1人の走者も許さない完全投球を続ける中、7回2死で、泉口友汰にファウルで粘られるとフルカウントからの7球目、154キロ直球が外れて四球となり、史上17人目の完全試合は逃した。
その後も9回一死まで無安打投球を続けたが、大城卓三にフォークを捉えられ、ソロ本塁打を許し、失点。それでも9回122球、1安打1失点と堂々の投げっぷりで東京ドームに詰めかけた巨人ファンをも魅了した。
試合後は「ファンの皆さんの声援が凄い届いていたので、何とか(ノーヒットノーランを)達成したかったが、大城選手に良いバッティングをされて、凄く悔しい」と率直な感想も。その上で次第に敵、味方関係なく偉業に向かう背番号57に応援の声が大きくなっていったことに「皆さんからの気持ちが届いた。とても貴重な体験をさせてもらった」と感謝の気持ちを伝えることも忘れなかった。
大記録達成とはいかなかったが「達成できなかったということはまだまだ勝負弱かったということ。もっと目標を高く持って、いつか達成できるように頑張っていきたい」と謙虚に受け止め、さらなる高みを目指すとした。
教授の愛称で知られ、ルーキーイヤーにはいきなり開幕投手に指名されたことも話題を集めた。新庄監督も早くから潜在能力の高さを見抜いていた中、この日の圧巻ピッチングにはベンチから笑顔で快投を見守る姿もあった。
9回でも直球は154キロをマークとパワーは衰えず、122球の力投で5勝目をマーク。この日の投球で防御率は西武の怪腕、今井達也を抜き、リーグ1位の1.15を記録した。
インタビューからは誠実な人柄もにじみ出た。プロ4年目にして大きく飛躍を遂げようとしている本格派右腕にはカード初戦では高卒4年目右腕の達孝太も好投したとあって「日本ハムは次から次へいいピッチャー出てくるな」「いつでも海を渡れる」「本当にえぐすぎる」と、野球ファンの間からもネット上で称賛の声が相次いだ。
チームは3カード連続の勝ち越しで貯金は今季最多タイの12。交流戦優勝の可能性も残っている。新庄ハムの暴れっぷりに今後も注目が集まっていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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