<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇東京・大田区総合体育館WBO世界ウエルター級王…

<プロボクシング:WBO世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇19日◇東京・大田区総合体育館

WBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24=米国)が2度目防衛に成功した。同級2位の佐々木尽(23=八王子中屋)の挑戦を受け、計3度のダウンを奪って5回0分46秒、KO勝利を収めた。1回に左フックで2度ダウンを奪取。5回には佐々木が左ボディージャブを放って右ガードが外れていた瞬間を狙い、強烈な左フックを顔面にねじ込み、キャンバスに沈めた。試合後会見の主な一問一答は次の通り。

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-今の気持ちは

ノーマン 大変素晴らしい気持ちだ。自分のやるべきことやって勝利した。日本が大好きで、リスペクト持って対応してくれてありがたく思っている。また日本に戻って試合がしたいよ

-佐々木の印象は

ノーマン これは相手よりも、自分に集中している。挑んでくるよりも、俺がやってやる、戦ってやるんだという気持ちだった。

-左フックの感触は

ノーマン 彼の嫌がることやるのが大事だったと思う。初回に2度ダウンを取って、彼の隙はみえていた。セットアップで右を当てたところでフィーリングがよくて、そこから倒していった。

-佐々木のパンチは効いた

ノーマン そうでもなかった。彼がタフガイで、全身全霊で臨んできたが、全部のパンチを受けても大丈夫だった。受けていないパンチが多かったが…。そこまで効いたパンチはなかったよ。

-今後について

ノーマン これは、どういう風に何が動くかはすべて様子を見ていかないとね。自分自身は今日、見せられたパフォーマンス、例えば年間最優秀KO賞を取れるような試合をすること、自分自身の動きを継続していくことだと思う。

-日本人が世界ウエルター級王者になるのは遠いか

ノーマン エキサイティングだと思う。佐々木と試合して、彼が日本のトップにいる理由はわかったと思った。ああいう終わり方なのは、時間をかけて彼を疲れさせ、KOするべき時がきたが、彼もあれだけKOを積み重ねた選手。2度ダウンをしても立ち上がった。それが彼の強さだ。

-佐々木が嫌がった点とは

ノーマン 多分、自分にパンチを当てられるのが嫌だったと思う。当たるなと思った瞬間があり、それは彼がパンチを出した後だ。その時に隙ができていた。

-佐々木が「来い来い」と挑発してきた

ノーマン 最高だと思いましたよ。とても勇気のある選手だなと。ああいうところがあるから人気があるのだなと思った。自分自身はスマートに戦おうと思っていたので付き合わなかった。彼のああいう姿勢は好きだし、また挑戦できたらいいね。

-次戦は誰と対戦したいか。他団体王者か

ノーマン (WBA、IBF王者)エニスが2本ベルトを持っているので、現実味あるのは彼。ただ(7月19日に予定されるWBC王者)バリオス-パッキャオの勝者は興味がある。自分はWBCのベルトが欲しい。殿堂入りしている選手はWBCベルトを持っているのでWBCベルトが欲しい。(おわり)