「ドジャース8-6パドレス」(17日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平投手(30)はパドレス戦に「1番・指名打者」…
「ドジャース8-6パドレス」(17日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)はパドレス戦に「1番・指名打者」で出場し、4三振と死球で4打数無安打だった。1試合4三振は2022年9月以来3年ぶり。審判団への抗議で今季初の退場処分となったデーブ・ロバーツ監督(53)は、三回に大谷が受けた死球について「故意だったと思う」と語った。
本拠地が騒然となった。三回1死、バスケスの投球が大谷の右太ももを直撃。直後に審判団が協議し、両チームに警告が発せられた。ロバーツ監督が抗議のためにベンチを出た瞬間、退場が宣告された。指揮官は両手を広げて「なぜ?」と審判に詰め寄った。
伏線があった。前日にはドジャースのパヘズへの死球を巡って両軍が一触即発の状態になっていた。この日は三回にパドレスのタティスが死球。ロバーツ監督はこれが“報復”と判断されたことに納得がいかなかった。
試合後の会見でロバーツ監督は「両チームへの警告は妥当ではなかった。(審判団の)判断のプロセスを知りたかった」と抗議に出た理由を説明。タティスへの死球については、1点リードの無死二塁という場面だったことを挙げ「もちろん故意ではない。あのタイミングで走者を出したくなかった」とした。
一方で大谷の死球には「走者がいない場面で、1球投げた後に当てた」と分析。「これは“投げ間違い”ではない。私は故意だったと思う。それもまた、みんなが理解している『野球の一部』だ」と指摘した。
ロバーツ監督は「一貫性がなかった」と審判団を激しく批判。自身が退場した後、パドレスのシルト監督が審判から説明を受けていたことにも触れ「正直、複雑な思いがある」と、対応の差に不満を隠さなかった。通算13度目の退場処分を受けた指揮官は、最後まで怒りが収まることはなかった。