<全日本プロレス:後楽園大会>◇18日◇東京・後楽園ホールメインイベント(第6試合)で3冠ヘビー級王座戦(60分一本勝負…

<全日本プロレス:後楽園大会>◇18日◇東京・後楽園ホール

メインイベント(第6試合)で3冠ヘビー級王座戦(60分一本勝負)が行われ、王者斉藤ジュン(38)が20分52秒、Dying Light(ランニング式フロントキック)で挑戦者鈴木秀樹(45)との激闘に終止符を打ち、5度目の防衛を果たした。

斉藤ブラザーズの兄ジュンは終盤、打撃戦の末に鈴木のスリーパーで捕獲され、失神寸前に。しかし鈴木がスリーパーをほどき、フォールに入ると意識を取り戻し、何とかカウント2でキックアウトした。

ジュンは鈴木に低空ニーアタックを見舞い、ジャック・ハマー。これは鈴木に意地のカウント1で返されたが、すぐさまDying Lightを顔面にたたき込み、3カウントを奪取した。

試合後、デイビーボーイ・スミスJr.、青柳優馬が次々に現れ、ジュンに王座挑戦を直訴。2人が戦い、勝った方がジュンに挑戦することで話はまとまった、はずだった。その後、ジュンが若手に好物のスイーツを取りに行かせると、フィナンシェを抱えた本田竜輝がまさかの登場。この日、所属していたユニット「エルピーダ」が解散し、たがが外れた本田はスイーツをジュンには渡さず、自分で食べてしまった。

怒り心頭のジュンが「本田竜輝! お前、スイーツ泥棒を卒業したんじゃなかったのか」と問うと、本田は「お前、何言ってんだ。人間とは弱い生き物なんだ。その中でも本田竜輝は弱くて、もろい。同じことを何度も何度も繰り返してしまう」と、再びスイーツ泥棒の罪を犯した自分を正当化した。

そして本田は「青柳、スミス、関係ねえよ! 先にこの俺に挑戦させろ!」と3冠への挑戦を要求した。ジュンも「望み通りにしてやろう。まずはお前からたたきつぶしてやる」とスイーツの恨みを晴らすべく、次期挑戦者に指名した。

本田は「お前のこと、本気でつぶすぞ」と捨てせりふを吐き、残っていたフィナンシェまで強奪。客席のファンに配って歩くと、ジュンは意気消沈。「俺もう、食べる甘い物がないし、早く買いに行きたいから、もう最後、締めるから全員立ってくれ」と心なしか投げやりに「3、2、1、DOOM!」で大会を締めくくった。