「ドジャース8-6パドレス」(17日、ロサンゼルス) ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、退場処分となった抗議に…
「ドジャース8-6パドレス」(17日、ロサンゼルス)
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後、退場処分となった抗議について審判団へ怒りをにじませた。
発端となったのは大谷への死球。直後に審判団が協議して両チームに警告が発せられたシーンだった。ロバーツ監督は相手ではなく自軍にも警告が発せられたことで「彼らの判断プロセスを知りたかった」とベンチを出たが、直後に三塁塁審から退場宣告を受けた。
その後、グラウンドまで進み「どうしてそういう判断になったのか、その説明を求めたかった」と審判に猛抗議した指揮官。「自分が退場になったのは後になって気づいた」と言う。さらにロバーツ監督への怒りに油を注いだのは審判団のシルト監督への対応だ。
「振り返ってみると、自分が退場した後でマイク(パドレスのシルト監督)が審判と話す機会を与えられていたり、審判から説明を受けたりしていて、正直、複雑な思いがある」と強い口調で審判団を非難したロバーツ監督。会見では怒り心頭で「両チームへの警告は妥当ではないと感じた。そのことが一番に言いたいことだ」と語気を強め、「タティスに当たってしまったが、もちろん故意ではない。あのタイミングで走者を出したくはなかったし、彼の後には中軸が控えていた」と説明した。
確かに三回表にタティスが死球を受けた場面は1点リードの無死二塁の状況。走者を出せば逆転のランナーとなってしまう。実際にその後、アラエズの同点タイムリー、シーツの犠飛で試合をひっくり返されてしまった。
逆に「ショウヘイの場合は走者の以内場面でバスケスが彼に1球投げた後に当てた」と分析。「大谷のは故意死球だった?」という報道陣の問いに「もちろん。もちろんだ。これは“投げ間違い”ではない。私は故意だったと思う。そしてそれもまた、私たちみんなが理解している“野球の一部”だ」と語った。
最後に「誰もが求めているのは一貫性だと思う。自分としてはなぜ、あの判断になったのか、今後どうしていくつもりなのか、その説明が欲しかった。でもそのタイミングで退場させられてしまった」と振り返り、「だから言わせてもらうと一貫性がなかった。自分が求めたのは試合の流れを感じること。それを知ってもらいたかっただけだが、私たちはそれができなかったと感じている」と怒りは収まらなかった。