プロボクシングWBO世界ウエルター級2位佐々木尽(23=八王子中屋)が世界初挑戦に向け、計量を1発クリアした。19日、東…

プロボクシングWBO世界ウエルター級2位佐々木尽(23=八王子中屋)が世界初挑戦に向け、計量を1発クリアした。19日、東京・大田区総合体育館で同級王者ブライアン・ノーマン(24=米国)に挑戦する。18日には横浜市で前日計量に臨み、両者そろってリミット(66・6キロ)で1発クリア。計量パス後にはノーマンと約28秒間、至近距離でバチバチのフェースオフ(にらみ合い)を展開してみせた。

計量後のルールミーティングではグローブチェックが行われ、世界主要4団体のルール通り、8オンスのグローブで行われることが確認された。日本ボクシングコミッション(JBC)の定めるルールではウエルター級以上は10オンスとなっているが、安河内剛執行理事(64)は「90年代にウエルター級前後のリングでの事故が多発し危険だということで国内ではウエルター級から10オンスになった。当時はまさか日本でウエルター級の世界戦が行われるという想定も正直なかった」と解説。96年から8→10に変更されたという。

佐々木はスーパーライト級時代に8オンスグローブを使用している。試合1カ月前にグローブが8オンスになると知った佐々木は「うれしいです。10オンスだとグローブをつけている感覚がある。8オンスは少し素手に近くてどこに当たっても効かせられるイメージ。グローブはできるだけ小さいほうがいい。殴っている感覚が感じ取れる」と歓迎していた。