◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(17日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6…

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(17日)◇フィールズランチ イースト (テキサス州)◇6604yd(パー72)
前週「マイヤーLPGAクラシック」を36位で終えた古江彩佳は、今大会の会場へ慌ただしく移動してきた。15日(日)に乗るはずだったテキサス州ダラスへの直行便がキャンセルとなり、ノースカロライナ州シャーロットで乗り継ぎが必要なルートに振り替えられてしまった。ダラス到着は日付が変わって16日(月)の午前3時前。その日18ホールを回る予定だった練習ラウンドも9ホールに変更した。
開幕2日前のプロアマで初めて18ホールをチェック。強風の中をプレーして警戒を強めた。強いアゲンストの風が吹くことによって気にならなかったバンカーが効いてくるケースもあり、ティショットのターゲット取りは状況に応じて細心の注意を払う。スポッとボールが埋まってしまうこともありそうなバミューダ芝のラフも厄介だ。

初めてとなるコースの情報収集を進めながら、並行して自らの状態を上げることにもフォーカスしている。昨季出場23試合で半数を上回る12試合だったトップ10入りが、今季は出場14試合に対して3試合。ナンバーワンの証し「ベアトロフィ」に輝いた平均ストロークも「70.11」でツアー10位。キャリア初の2試合連続予選落ちも喫した。誰よりも高いレベルで安定した成績を収めてきた古江だからこそ、ポイントランキング9位でもはっきりと浮上の余地を残す。

「スイングを、元に戻すっていう意味で触っています」と話すように、動画を見て慎重に修正を進めている段階。少し狙いづらいピン位置など、自信満々に振っていけない状況ほど、その微妙なズレが結果に表れるという。また、スイングへの意識が高まっていることもあってか、ショットの落としどころなど攻め方のイメージがわずかにぼやけてしまっていることもあると話す。

本来の小気味いいスイングと自信を取り戻し、一打一打への集中力を高めていくこと。メジャー第3戦を前に、テーマははっきりしている。(テキサス州フリスコ/亀山泰宏)