メジャー屈指の好投手であるアルカンタラ。(C)Getty Images 苦境の続く投手事情を改善すべく、ドジャースは水面…

メジャー屈指の好投手であるアルカンタラ。(C)Getty Images
苦境の続く投手事情を改善すべく、ドジャースは水面下でビッグトレードの可能性を模索し続けている。現地時間6月15日、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者は、マーリンズのサンディ・アルカンタラが「トレード市場での人気銘柄になるだろう」と指摘。その上で獲得候補球団にドジャースを挙げた。
昨オフにブレイク・スネルや佐々木朗希を加え、とりわけ先発投手の戦力底上げに成功したドジャース。しかし、開幕からタイラー・グラスノーやスネル、佐々木らが相次いで故障離脱。戦力として目途が立たなくなり、「無敵」と予想された先発ローテーションの再編成を余儀なくされていた。
依然として、山本由伸、クレイトン・カーショウ、ダスティン・メイの3投手を軸にせざるを得ないドジャースの先発ローテ。まさしく火の車状態となっている現状を改善すべく、チームは新たなエース格のテコ入れを狙っているという。
白羽の矢が立ったアルカンタラは球界屈指の怪腕だ。2022年にサイ・ヤング賞を受賞した29歳は、MLB通算44勝をマーク。トミー・ジョン手術からの完全復帰を果たした今季は13先発で3勝(7敗)。防御率も7.14と精彩を欠いているものの、直近2試合の防御率は1.50と改善傾向にあり、4シームの平均球速も97.4マイル(約156.7キロ)と怪我の兆候は見られない。
そんなアルカンタラの現状について「本来の力を取り戻しつつある」としたナイチンゲール記者は、「ドジャースは勇気づけられ、大いに誘惑されている」とも断言。大谷翔平の電撃的な投手復帰が決まってもなお、“常勝軍団”がテコ入れに踏み切る可能性がゼロではないとした。
大物記者の一報を受け、米メディアもすかさず反応。日夜ドジャースのありとあらゆる情報を発信している専門サイト『Dodgers Nation』は「今シーズンのトレード期限に向けて、補強を模索している可能性は常にあり、彼らは再び大物獲得に動く可能性が高まっている」と強調。故障者の相次ぐ現状をふまえ、アルカンタラ獲得に対する見解を記している。
「ドジャースは先発ローテーションの様々な選択肢を用意して今シーズンを迎えた。だが、多くの怪我によって、あらゆる可能性は完全に失われた。アルカンタラを獲得できれば、先発ローテーションを劇的に強化できる。これは大きな賭けともなるが、彼らがタイトル獲得のためなら何でもやるというのは以前から示されてきたことだ」
アルカンタラの電撃トレードが実現すれば、大きな反響を呼ぶのは必至。エースを失うマーリンズ側も相応の“見返り”を求めそうだが、果たして――。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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