柔道男子60キロ級で世界選手権(ブダペスト)金メダルの永山竜樹(29=パーク24)が16日、羽田空港に帰国し、減量トラブ…
柔道男子60キロ級で世界選手権(ブダペスト)金メダルの永山竜樹(29=パーク24)が16日、羽田空港に帰国し、減量トラブルを告白した。
6度目で悲願の初優勝を果たしたが、裏では壮絶な戦い? があった。「コンディションが良くなくて。減量がギリギリだった」と明かした。
通常は、リミットの60キロまで残り2キロ程度で現地入りする。今回は約63キロでブダペストへ飛び立ち「いつもより1キロ重く現地に入った。ちょっときつかった」と振り返った。
これまで体重が落ちすぎることが多々あり「年齢が上がって、減量の仕方を変えようかな」と方針転換。水抜きも行い、計量の30分前にようやく60キロに到達。計量後の食事中には箸を持つ手がつるなどハプニングも発生し「ちょっとダメでした」と苦笑いした。
それでも初の頂点に立った。2回戦で敗退の危機にも陥ったが、焦らずに戦い抜いた。「コンディションが良くないのは分かっていた。無理やり上げずに、その中でどう戦うか。冷静にできた。勉強になった」と収穫を手にした。
「目標はロサンゼルス五輪で金メダル」と堂々と宣言。24年パリ五輪銅メダルからのジャンプアップを狙う。同級には、21年東京五輪金メダルの高藤直寿(32=パーク24)も控えるが「本気になれば、必ずここまで来る。また同じ舞台で戦いたい」と待ち望んだ。【飯岡大暉】