「日本ハム8-7広島」(15日、エスコンフィールド) 頼れる3番打者が北の大地でも大暴れだ。広島のサンドロ・ファビアン…
「日本ハム8-7広島」(15日、エスコンフィールド)
頼れる3番打者が北の大地でも大暴れだ。広島のサンドロ・ファビアン外野手が今季6度目の猛打賞をマーク。打率を・305まで上昇させ、セ・リーグの打率トップに再浮上した。それでもチームはまさかの大逆転負け。「自分はいい仕事ができたと思う。でも負けたからすごく悔しい。試合が始まったらチームが勝つことを一番に考えている。だからすごく悔しい」と表情を曇らせた。
3本の安打はいずれも価値あるものだった。初回1死一塁では金村の変化球を左中間へ運ぶと、失策も絡んで一走・田中が先制のホームイン。六回は先頭で左翼線への二塁打を放つと、そこから打線が爆発した。打者一巡し、2死一、三塁で迎えたこの回2度目の打席では「つないでいく気持ちで打席に入っていた」と左前適時打。今季3度目の1イニング2安打でリードを7点に広げた。
父の日だったこの日は、普段の赤ではなく、青いバッティング手袋を着用。「父の日ということで使った。打てて良かった」とようやく表情を緩ませ、「日本の全父親たちへ、おめでとう」と粋なメッセージを送った。
打率を再び3割に乗せたが、「打率のことはあまり気にしていない」ときっぱり。「自分はチームのこと、チームが勝つように働くことを重要視している」とフォア・ザ・チームを強調した。交流戦は残り6試合。チーム思いのドミニカンが、勝利へ導く一打を放っていく。