「楽天3-2阪神」(15日、楽天モバイルパーク) 阪神は2試合連続サヨナラ負けで、今季初の6連敗を喫した。2カード連続…
「楽天3-2阪神」(15日、楽天モバイルパーク)
阪神は2試合連続サヨナラ負けで、今季初の6連敗を喫した。2カード連続3連敗は2022年8月以来3年ぶり。2-2の延長十二回1死一、三塁で、湯浅が黒川に二塁へのサヨナラ内野安打を許した。延長十一回の攻撃では、右翼に特大飛球を放った佐藤輝明内野手(26)が確信歩きで全力疾走を怠りまさかのシングルヒットに。デイリスポーツ評論家の中田良弘氏は「チームを勢いづかせる全力プレーをする4番の姿を見せてほしかった」と指摘した。
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当たり前のことは当たり前にやらなければならない。同点の延長十一回。先頭打者・佐藤輝が中堅フェンス直撃の打球を放ったものの単打。打った瞬間、本塁打を確信して歩いていたように見えたが、今回のようなケースも考えられるのだから、全力で走らなければならない。打ったら走る。基本的なことだ。
何も、打者ならホームランを打て、投手なら三振を取れ、という難題を言っているのではない。連敗中の重い空気。チームを勢いづかせる全力プレーをする4番の姿を見せてほしかった。
打線全体で言えば6連敗がスタートした10日・日本ハム戦から2得点以下が5試合。この間は『今年の戦い方』を出せていないのではないか。犠打数はこの日で12球団トップの61。ただ機動力を生かした攻撃を展開できていない印象を受ける。
連敗中は全てビジターゲーム。パ・リーグ本拠地試合で指名打者制だったことが影響しているのかもしれない。この日で言えば、九回無死一塁から代打・熊谷の投犠打のみ。それまでは走者一塁の場面でも強攻策が目立った。一方で楽天は太田に2犠打させるなどでバッテリーにプレッシャーをかけてきた。
いま一度、自分たちの戦い方を見直すタイミングかもしれない。17日のロッテ戦から甲子園6連戦。仕切り直しに期待している。