<Road to RWS:後楽園大会>◇15日◇東京・後楽園ホールムエタイ大会「Road to RWS」の女子47.62…
<Road to RWS:後楽園大会>◇15日◇東京・後楽園ホール
ムエタイ大会「Road to RWS」の女子47.62キロ契約2分3回戦で、藤原乃愛(20=尚武会フジワラムエタイジム)がサリカトーン・オーツームエタイジム(タイ)に2回1分56秒、TKO勝ち。連勝を13に伸ばした。
藤原は1回、前に出てくるサリカトーンを迎え撃つ形で、左右のミドルキックを的確に当て、シャープなパンチも繰り出した。しかしラウンド間の判定は、ジャッジ2人がサリカトーンを支持、1人が藤原支持というものだった。
「首相撲がポイント高いんだ。取られてる、やばいって思いました」という藤原は2回、得意の前蹴りや連続ミドルキックを積極的に放ち、攻勢を強める。組みでも優位に立ち、相手を転倒させる場面も。そして鋭い左の縦ヒジをヒットさせ、サリカトーンの右頬を大きく切り裂いた。ここでドクターチェック。その後、試合はいったん再開されたが、2回残り10秒の時点で再度、医師のチェックが入り、ドクターストップで藤原のTKO勝ちとなった。
ヒジで相手をカットさせたのはキャリア初だという藤原は「切ったら、こっちのもんだと思ってました。感触? ありましたね。のめり込みましたね、ヒジが。『よっしゃ、パパ、切ったよ』って(笑い)」と、試合後にはすぐにジム代表の父とよろこびを分かち合った。
藤原は現在、ラジャダムナンスタジアム認定女子ミニマム級1位。目の前の王者は23年5月に判定負けを喫しているモンクットペット(タイ)だ。この日はRWS幹部も後楽園ホールに視察に来ており、藤原にとっては王座挑戦へ最高のアピールとなった。「いい勝ち方を見せられて本当に良かった。僅差で勝ったところで『これじゃモンクットペット選手には勝てない』って思われると思ってたので。TKOで倒せて良かったです」と会心の笑みを浮かべていた。【千葉修宏】
<Road to RWS全成績>
▼フェザー級(57.15キロ)3分3回
○ミサイル雄 (判定3-0:30-27×3) ×木部晴太
▼バンタム級(53.5キロ)3分3回
○福僚太 (KO・2回2分59秒) ×速水檸檬
▼スーパーバンタム級(55.34キロ)3分3回
○エイジ (判定3-0:30-27、29-28×2) ×篠崎竜之介
▼スーパーフライ級(52.16キロ)3分3回
○れい (判定3-0:30-27×2、29-28) ×希羅
▼51キロ契約3分3回
○シンイチ・ウォーワンチャイ (KO・2回2分28秒) ×水流添正太
▼60キロ契約3分3回
○奥山琉星 (判定3-0:29-28×2、30-27) ×お松・レンジャージム
▼バンタム級(53.5キロ)3分3回
○佐藤九里虎 (判定2-1:29-28×2、28-29) ×ビッグブーン・チョーチャンピオン
▼57.5キロ契約3分3回
○しょーい (判定3-0:30-27×3) ×皆川裕哉
▼58キロ契約3分3回
○吏亜夢(KO・1回2分2秒) ×ダウサゴン・バンバンジム
吏亜夢「朝陽選手どうですかね。僕だったら朝陽選手に勝てると思うんで」とアピール。
▼スーパーバンタム級(55.34キロ)3分3回
○Jyosei(判定3-0:29-28、30-27×2) ×ステファン・シリラックムエタイ
▼女子47.62キロ契約2分3回
○藤原乃愛 (TKO・2回1分56秒) ×サリカトーン・オーツームエタイジム
▼スーパーフライ級(52.16キロ)3分3回
○ゲンウボン・ポーラックブーン(判定2-1:29-28×2、28-29) ×JOH
▼スーパーフライ級(52.16キロ)3分3回
○奥脇竜哉 (KO・2回1分40秒) ×フアゲーウフアウェン・ジャッキージム
▼スーパーフライ級(52.16キロ)3分3回
○石井一成 (KO・2回2分30秒) ×リッティパン・パンダックラッタナブン