◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日(15日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72…

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 最終日(15日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇曇り(観衆5928人)
宮里藍さんが6月19日、40歳の誕生日を迎える。大会アンバサダーとしてこの日、総括会見を行うと「年のこと? 聞いてもらって全然かまいませんよ。どうぞ! オーバー40です」と大笑いしながら、語りだした。
2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップレディス」でアマチュア優勝を飾り、ゴルフ界に“藍ちゃんブーム”を巻き起こした。米ツアー9勝、国内ツアー15勝で日本女子初の世界ランキング1位も達成。そんなレジェンドが“節目”の年齢を迎える。
本大会でコースセッティングを担当しているが、国内ツアー全体とは一定の距離感を置いているのが現状だ。「娘の人生軸、私の人生軸などを考えると、今はまだこれぐらいが精いっぱいですね」としながら、米女子ツアーでの日本女子の躍進、国内ツアーの盛り上がりについて「ものすごいスピードでどんどん変わっていっているので、追いつけないぐらい。だから、情報だけはちゃんと知っておきたい」と語り、しばらくは今のスタイルをキープしていくつもりだ。
この日、自身の国内引退試合だった2017年大会で、予選2日間を一緒に回った高橋彩華の優勝を目の当たりにした。「彼女の(勝てなかった)3年間を思うとけっこう感傷的になりそうなのを抑えて見ていました。いいものを見せていただきました」という。
また、高橋ら1998年度生まれの“黄金世代”の現在について「彼女たちの(盛り上がりだした)スタートは早くて、20歳ぐらい。そこから順調に25、26歳に順調に成長している印象です」と感想を語り、「そこに(より)若手の勢いがどんどんはさまっている感じ」と女子ゴルフ全体の盛り上がりに言及した。
一方で、今大会のピン位置設定などセッティングについては「雨風もあって、優勝は通算18アンダーと予想しましたが、それに2打足りなかった。結構、狙い通りのセッティングができたんじゃないかと思います」と振り返る。選手のやる気を引き出す“役目”にやりがいと、自信を感じ始めているようだった。(神戸市北区/加藤裕一)