<プロボクシング:WBA世界バンタム級暫定王座決定12回戦>◇14日(日本時間15日)◇アルゼンチン・ブエノスアイレス・…

<プロボクシング:WBA世界バンタム級暫定王座決定12回戦>◇14日(日本時間15日)◇アルゼンチン・ブエノスアイレス・カジノ・ブエノスアイレス

元世界5階級制覇王者のノニト・ドネア(42=フィリピン)がWBA世界バンタム級暫定王座を獲得した。

同級5位として、同級8位アンドレス・カンポス(28=チリ)とベルトを懸けて拳を交え、9回負傷判定(87-84×2、88-83)勝利となった。同回途中に偶然のバッティングで右目上をカット。ドネアが「見えない」と主張したことで、負傷判定に持ち込まれた。

23年7月にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)とのWBC世界同級王座決定戦に敗れて以来、約1年11カ月ぶりのリング復帰戦だったドネアは「このようなことになって残念。もっとアルゼンチンのファンに私の闘志と魂をみせたかった。次回は全力をつくしベストを尽くす。これからもっと良くなるつもりだ」と自信を示した。22年6月、井上尚弥(大橋)との3団体同級王座統一戦に敗れて以来、約3年ぶりの世界王座返り咲きとなった。

WBA世界バンタム級は正規王者だった堤聖也(29=角海老宝石)が目の手術を受けて休養王者となり、暫定王者アントニオ・バルガス(28=米国)が正規王者に。バルガスは7月30日には横浜BUNTAIで同級3位比嘉大吾(29=志成)の挑戦を受けることが発表されている。

これでWBA同級王座は1階級に3人の王者が存在する状況となった。なお日本ボクシングコミッションはWBAが王者を乱立させることを理由に11年から国内でのWBA暫定王座を認めていない。