◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 3日目(14日)◇ブライズフィールドCC(ミシ…

◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 3日目(14日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6611yd(パー72)
1打差2位から出たレキシー・トンプソンが7バーディ、3ボギーの「68」で回り、セリーヌ・ブティエ(フランス)、カルロタ・シガンダ(スペイン)ら5人と並ぶ通算11アンダー首位に浮上。2019年「ショップライト」以来のツアー12勝目へ絶好の位置につけた。
昨年5月にフルタイムでの出場から退くことを宣言したトンプソンは、発表したタイミングが「全米女子オープン」の開幕前だったことから涙の別れと大々的に広まったが、今年5月にウィスコンシン州エリンヒルズで開催された「全米女子オープン」にも出場。19年連続出場は、継続選手の中ではエイミー・ヤンと並ぶ最多となった。

「発表したことで私が引退すると誤解した人もいたかもしれないけど、私は“引退”という言葉を一度も使っていない。ただ、もっと生活のバランスを取りたかった」と出場試合数を抑える「セミリタイア」であることを強調した。今シーズンは2月「ファウンダーズカップ」で初戦を迎え、今大会で6試合目。19日開幕の今季メジャー第3戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」(テキサス州フィールズランチ イースト)、その翌週の「ダウ選手権」(ミシガン州ミッドランドCC)にも出場する予定で、「3週連続でプレーした後は少し休憩を挟むつもり。おそらく今年は10試合ぐらいしかプレーしない」と話した。
2015年大会で優勝を挙げ、出場11回で7度のトップ10入りを記録する今大会は「間違いなく、私のお気に入りの一つ」という。「応援にかけつけてくれるファンの多さと熱気、そして会場に足を踏み入れた瞬間に感じる特別な雰囲気」を理由に挙げ、昨年プレーオフの末に2位で終えた思い出もある。「コースもいつも最高の状態に仕上がっていて」と地域全体で女子ゴルフを応援するエネルギーを感じれば、プレーで応えたい気持ちにもなる。
最終組から出る最終日は「ただ最善を尽くすつもり」とブルック・ヘンダーソンに次いで大会史上2人目の複数回優勝を目指す。「たとえどんなに大たたきしてもそこから一打でも縮めようとする性分。何が起こるか分からないから絶対に諦めない」。闘志あふれるファイターは、最後のカップにボールを沈めるまで粘ることを誓った。(ミシガン州ベルモント/石井操)