大相撲で歴代最多45回の優勝を誇り、9日付で日本相撲協会を退職した白鵬翔氏(40)が14日、都内で「第69代横綱白鵬応…

 大相撲で歴代最多45回の優勝を誇り、9日付で日本相撲協会を退職した白鵬翔氏(40)が14日、都内で「第69代横綱白鵬応援パーティー 40歳を契機として未来を輝かせる」を開催した。夢の実現へ、提唱している世界相撲グランドスラム構想を推進するための新会社「白鵬ダヤン相撲&スポーツ株式会社」を設立し、社長に就任したことを発表した。

 自ら主催する国際少年相撲大会「白鵬杯」を発展させた世界相撲グランドスラム構想実現へ、白鵬氏の計画はまた一歩進んだ。16世紀に分裂状態だった母国モンゴルを平定した英雄、ダヤン・ハーンをモチーフとした新会社を11日付で設立したことを発表した。

 40歳を祝福するパーティーだったが紆余(うよ)曲折があり決起集会の形になった。白鵬氏は壇上で、これまでの感謝とともに「相撲をオリンピックに入れるのを目標にしたい」と夢を語った。

 新会社を支援するトヨタ自動車の豊田章男会長がこの日、国内のアマチュア相撲を統括する日本相撲連盟の新会長に決定。大きな後ろ盾を得た形だ。9月にはタイで世界相撲選手権が行われる。視察に行くかと問われた白鵬氏は「当然ですよ」と即答。この機会に国際相撲連盟と接触する意向で、世界のアマ相撲をダヤン・ハーンばりに統一する勢いだ。

 出席者の豊田通商会長の村上晃彦氏は壇上で章男氏の談話を紹介。「友人として支援し続けるしかない」と、白鵬氏との絆を明かした。

 パーティーには政治家の橋本聖子氏、石原伸晃氏、サッカー元日本代表の本田圭佑、タレントのデヴィ夫人、美容整形外科・高須クリニックの高須克弥院長、角界からは炎鵬ら旧宮城野部屋の力士、元大関把瑠都らが出席。村上氏は「10~15年したら、白鵬さんがやっていくことへの共感は感謝に変わる。そうなる日が来るのでは」と語った。