ボクシングの元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏(50)が14日、都内でジムを開設することを発表した。この日の内覧会には…

ボクシングの元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏(50)が14日、都内でジムを開設することを発表した。この日の内覧会には約200人の関係者が集まり、ジム開設を祝った。

対象はプロではなくアマチュアでフィットネスジムをうたうが、サンドバッグを6個備えるなど本格的なもの。ジム名は「エル・フィニート」。憧れの伝説的王者、プロとアマを通じて無敗の元世界2階級制覇王者リカルド・ロペスのニックネームから名付けた。

念願のジム開設。そんな晴れの日に、内藤氏は右足を引きずっていた。数日前に後輩とスパーリングをしたところ右足のアキレス腱(けん)を断裂してしまったという。「運動神経はいいんだけど、体がついていかない。引退後の選手のあるあるですね」。来週には手術を受けるという。しばらくは松葉づえをつきながらの指導となりそうだ。

大けがこそしたものの、ジム開設の喜びは大きい。数年前から都内、千葉、埼玉で物件を探した。しかし、コロナ禍となり頓挫。今回、東京・亀戸の工場跡に理想の物件が見つかった。「やっとやっとジムをオープンさせることができます」。JR亀戸駅から徒歩5分と立地も抜群で「場所もよく、広さも、天井も高い」と満面の笑みを浮かべた。

まずはアマチュア対象のフィットネスジムだが、条件が整った後、プロボクサーを育てたい気持ちもある。「僕はボクシングで人生が変わった。ボクシングがなければ、ホームレスか、捕まっていたかもしれない。だからボクシングに恩返しがしたいんです」。いつかは自分と同じ世界王者をつくる夢も吐露した。

★「EL FINT0(エル・フィニート) boxing gym」

東京都江東区亀戸4-45-16 1階