ハムストリングを痛め、不安げな表情を浮かべる千賀。(C)Getty Images 頼れるエースの離脱に衝撃が広まった。 …

ハムストリングを痛め、不安げな表情を浮かべる千賀。(C)Getty Images
頼れるエースの離脱に衝撃が広まった。
現地時間6月12日、メッツの千賀滉大が本拠地でのナショナルズ戦に先発登板。5回2/3(77球)を投げ、無失点の好投で7勝目をマークしたものの、6回に右ハムストリングを痛めて緊急降板。試合後にカルロス・メンドーサ監督から15日間の負傷者リスト入りが公表された。
【動画】アロンソの送球ミスが原因!? 千賀がハムストリングを痛めた瞬間をチェック
今季は順調に成績を伸ばしていた千賀。この試合を含めて13試合に先発していた32歳は、メジャー全体トップの防御率1.47をキープ。奪三振率(8.55)こそやや低めながら、WHIP1.11、被打率.195のハイアベレージを残していた。
まさにエース級の働きを見せていただけに、千賀の離脱に対する球界内のショックは隠しきれない。とりわけメッツを贔屓する地元メディアからは明らかな戦力ダウンを懸念する声が集まった。
試合後にハイライト番組を公開したニューヨークのスポーツ専門局『SNY』では、千賀の負傷離脱が小さくないトピックに。同局の解説を務めるジャーナリストのジョン・ハーパー氏は「長期的な離脱になるかどうかがカギになる」と前置きした上で「長期となれば厄介で、元通りにならない可能性もある」と指摘。さらに、同じく『SNY』でメッツ番を務めるアンディ・マルティーノ記者は「私も一番の懸念材料は離脱期間だ」と断言。続けざまにエースを欠く意味を論じた。
「チームとして、好投手がいる今のメッツは、センガの離脱を乗り越えるだけの戦力は揃っている。弱点も多くはない。それでも、『エース』という役割は代えの効かない存在なんだ。それはどのチームでも同じだ。エースの代役を見つけるのは難しい。だから、メッツがトレード期間中に『エース級の投手』を獲得する可能性も否定はできない」
ポストシーズン進出争いに向け、戦力を整えたい時期に起きた緊急事態。このアクシデントをメッツはいかに乗り越えるのか。そして、千賀はどのタイミングで復帰を果たすのか。いずれにしても、双方の真価が問われているのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】千賀滉大、怪我を生んだミスの味方主砲を責めず 指揮官が明かした“エースの言葉”「彼には気にするなと言ってくれ」
【関連記事】“防御率王”の千賀滉大に暗雲…長期離脱の可能性浮上で送球ミスの主砲アロンソは落胆「本当に申し訳ない。最悪の結果になった」
【関連記事】「意味が分からない」防御率1点台なのに“最強投手5傑”から除外!? MLB公式の千賀滉大の人選漏れに議論百出「無礼はありえない」