◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 2日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72…

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 2日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)◇晴れ(観衆3517人)
フロントエッジから35ydに切られた奥ピンの後ろは、7ydしか余裕がない。実測205ydもある3番(パー3)で、小祝さくらは“4番アイアン”を握った。ティショットは右手前下段のエリア、ピンから10mへ。「うまく打てました。あそこはOKだったので」と、マネジメント通りの2パットパーにまとめ、4月の第3戦「アクサレディス」最終ラウンドに並ぶ今季自己ベスト「65」につなげた。
2週前のメジャー第2戦「全米女子オープン」。結果は45位だったが、お土産は持ち帰った。「曲がって自信がなかった」というウッドタイプの4番ユーティリティをどうするか。それがクラブ構成上の悩みだった。そんな時、ロングアイアンを上手に使う海外選手の多さが目に付いた。
「元々5番アイアンが好き」という小祝は今季開幕前、“4番アイアン”をテストしたが投入は見送った。そこで、今回はウッド型ユーティリティの流れで挿していたシャフトをアイアンのものに変更。ヘッドに鉛を貼るなどして微調整を加え、先週「ヨネックスレディス」からついにバッグに入れた。

「4番アイアンを入れたのは初めてかも」という。正確にはアイアン型ユーティリティのスリクソン ZXiUの4番(23度)なのだが、使い手が“アイアン”と認識するならアイアンだ。6位から出たこの日は、405ydの10番で140ydの2打目を9番アイアンで放り込むショットイン・イーグルを奪取。最終18番は右ラフから167ydを7番アイアンで1mへ。「ピン左を狙ったのがちょっと右に出たミスショット。当たりも薄くて15ydぐらいショートすると思ったら、フライヤーしてくれて帳尻が合いました」。そんなラッキーもあった。

開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の予選落ちで始まったシーズンだが、その後は先週まで出場10試合でワーストは17位、2度の2位、3位も1度あり、相変わらずの安定感を見せる。いつ勝ってもおかしくない小祝に“4番アイアン”という最後のピースが加わった。(神戸市北区/加藤裕一)