大相撲の相撲教習所に通う約60人の教習生、関係する親方衆が13日、都内の野見宿禰神社を参拝し、周辺の清掃活動も行った。…

 大相撲の相撲教習所に通う約60人の教習生、関係する親方衆が13日、都内の野見宿禰神社を参拝し、周辺の清掃活動も行った。

 「日本書紀」の登場する相撲の神様、野見宿禰をまつる同神社。歴代横綱のしこ名を記した石碑があり、新横綱は昇進後初めての東京場所前には土俵入りを行う。大相撲には縁深い。

 教習所に通う新弟子からは、元常ノ花のやしゃごである山野辺(出羽海)、武蔵丸のおいである光武蔵(武蔵川)、豊昇龍のいとこで朝青龍のおいである天狼星(錣山)と横綱の血縁者も参加した。

 光武蔵は石碑に刻まれた「武蔵丸」のしこ名に「少しカッコイイですね」と笑顔。師匠の武蔵川親方(元横綱武蔵丸)からは「腰を下ろせ、まわしを取るな」と言われているという。

 春場所で序の口デビューを飾り4勝、5勝を挙げて名古屋場所(7月13日初日、IGアリーナ)に臨む。教習所では行徳、浦山ら大卒の幕下付け出し格とも相撲を取る。「もっともっと頑張ります。名古屋では6勝以上して、三段目に上がりたい」と意気込んでいた。

 3年半ほど前までは、一般ファンが中に入れないなど、荒れていたという野見宿禰神社。事業部長時代に同神社の改修に尽力した芝田山教習所長(元横綱大乃国)は「相撲の神様も喜んでいる。見守ってくれるでしょう」と、教習所生の健闘を期待していた。