再起に燃えるシュートボクシング(SB)の最高傑作海人(27=TEAM F.O.D)が「圧倒して勝つ姿を皆さんに見せたい」…

再起に燃える“シュートボクシング(SB)の最高傑作”海人(27=TEAM F.O.D)が「圧倒して勝つ姿を皆さんに見せたい」と意気込んだ。海人は『SHOOT BOXING 2025 act.3』(22日、東京・後楽園ホール)でGLORY世界ライト級1位のエンリコ・ケール(ドイツ)と対戦する。

5月23日にタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE FridayFights 109』で強豪モハメド・シアサラニ(イラン)に惜敗し、短いスパンで再起戦を迎える海人は、6月2日の記者会見で「先日のONEで応援してくれた皆様、ありがとうございました。負けて本当に悔しかったのですが、今は次のケール戦に向けてしっかり気持ちを切り替えています。本当に強くなるしかないし、僕は世界最強を目指しているし、必ずなりたいと思っているし、そのためにも今ずっと引きずっているより、次の一戦のために変わった姿を、強くなった姿を見せないとダメだなと思っています」と力を込めた。

前回のシアサラニ戦の敗因については「何を言っても言い訳になるので、相手が強くて僕が弱かっただけだと思っています」といい、「もちろん負けっぱなしでは終わりたくないし、今後ONEという舞台にも挑戦していきたいし、ONEの舞台でやらなあかん選手はいてるし、シアサラニ選手にもリベンジもしたいし、まずは次戦をしっかり乗り越えたい」と今後はシアサラニにもやり返したいと明言した。

緒形健一代表によるとONE Championshipのチャトリ代表からは「いつもの海人の動きじゃなかった。武尊選手も野杁正明選手も最初はONEの戦い方にアジャストする前に時間がかかったから、さらに強くなる姿を見たい」という期待を込めたメッセージをもらったという。

今回、対戦するケールの印象について聞かれた海人は「世界のトップの一人で、圧の強い選手だと思います」と警戒するが、「今はしっかり対策もしてきているし、ベスタティ(GLORYライト級王者)にリベンジするためにはしっかり乗り越えないとダメな選手。ケール戦に関しては試合が決まる前からずっと対策もしてきたし、イメージもしてきたので、攻撃をもらわず、自分の攻撃だけを当てて倒せると思っています」と自信を見せる。

そして「圧倒して勝つ姿を皆さんに見せたいし、僕が見せなければならないのはショートボクサーとして、プロとして、勝つ姿、強くなった姿を見せないといけない。負けた姿というのは、誰にも見せたくないし、本当に強くなるしかないので、絶対に強くなった姿を皆さんに見せられたら。どの団体で試合をしても、どんな相手でも1Rから勝って3Rまで行かずに倒すのが自分の目標。仮に判定に行っても1Rから3Rまで取るぐらい圧倒しないとダメやと思うので、次は絶対してそうしたいと思っています」と、久しぶりの敗戦を経験したことでさらに強くなった姿を見せる気概を示した。

なお前大会から魂が増えるような最高試合(ベストバウト)をした選手に“ベストアート賞”として100万円がSB協会より贈呈されている。これについては「僕自身がSBのエースとして今回もメインでやるからには、誰よりも熱い試合をするつもりですし、どの試合よりも面白い試合はもちろんしたいと思っています。その結果、SB協会の皆さんが見て決めることなので、別にそれを特別狙っているわけでもなく、若い選手たちがそれに向けて熱くなってほしいと思います。僕はメインとしての仕事をしっかり果たして、6月22日に最高の試合を見せたいと思います」とエースらしいコメントを残した。

海人は最後に「僕が目指しているのは世界最強なので、僕が世界最強になった時に、周りの人たちが『あの負けがあったからこそ海人は強くなった、世界最強になれた』と思ってもらえるようにしないとアカンと思っています」と力強く語った。