◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 2日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72…

◇国内女子◇宮里藍 サントリーレディスオープン 2日目(13日)◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫)◇6558yd(パー72)
菅沼菜々は前週「ヨネックスレディス」で、2シーズンぶりの復活優勝を挙げた5月「パナソニックオープンレディース」後初の予選落ちを喫した。その前の4試合も予選は通ってもトップ10がない。「何が悪いんだろ?」と思っていると、今大会開幕前日の11日夜に夢を見た。
「誰かが言うんですよ。“左の腰が浮いてる。下半身をどっしり構えなさい”って」。誰とは誰? 「夢で私、家の中でヘビに追いかけられていて。でも、家から逃がしてあげたんです。だから、ヘビが言ってくれたんじゃないかな」

まさに夢見がちな話だが「夢判断を信じる」菅沼の場合、そうぶっ飛んでもいない。どん底だった昨季は「ゴジラに追いかけられる夢」を見た。そのゴジラを、ゴルフの悩みだった“目に見えない不安”に置き換え、克服した。復活優勝したパナソニック―では練習ラウンドの夜に「夢で金のヘビを見た」とか。
さて、その“ヘビのお告げ”を初日朝の練習場で気をつけてみた。もともとのスイングが縦振り軌道で、スエーが入りすぎるとインパクト以降で左半身が伸び上がる。下半身のドッシリを意識した。するとフェードヒッターながら、増えていた薄いこすり球が影を潜め、飛距離も戻った。初日は6アンダー「66」で首位発進。午前組のこの日は4バーディ、2ボギーの「70」で通算8アンダー。上位での決勝ラウンド進出が確実になった。

決勝の第3ラウンドはかなり強めの雨予報が出ており、多くの選手が警戒心を強めるが、菅沼は「私、雨が結構好きなんで大丈夫です」とニッコリ。「濡れるのが好きというか、水が好きというか」。ゴジラはさておき、金のヘビ、ヘビ…。「なんか水界隈が多いですね…泳げないんですけど」と話のオチまでつけて、ケラケラ笑った。(神戸市北区/加藤裕一)