プロボクシングWBA、WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(33=BMB)が7月30日、横浜BUNTAIでWBA同級3位、WBC世界同級4位リカルド・サンドバル(26=米国)との防衛戦(WBA初、WBC2度目)に臨むと11日、発表された。今年…
プロボクシングWBA、WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(33=BMB)が7月30日、横浜BUNTAIでWBA同級3位、WBC世界同級4位リカルド・サンドバル(26=米国)との防衛戦(WBA初、WBC2度目)に臨むと11日、発表された。今年3月、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)との王座統一戦で勝利し、国内2人目となる2階級での統一王者となって以来、約4カ月ぶりのリングとなる。
同日には都内のホテルで会見に出席した寺地は「(フライ級統一王者としての防衛戦は)特にいつもとあまり変わらないですね。いつも激闘しちゃっているので、盛り上がりはあるかもしれないが、僕的には圧勝して勝ちたいと思う」と統一王者らしい風格を漂わせた。5月には約1週間、米ロサンゼルス合宿を敢行。
WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(27=M・T)が師事するルディ・エルナンデス・トレーナー(米国)の指導を受けた。3年ぶり3度目の米合宿を通じ、寺地は「ディフェンス面を鍛えてきたので新しい寺地拳四朗をみせられると思う。そこらへんも期待してほしい」と強調した。
挑戦者は現在6連勝中の上位ランカーとなるサンドバルとなる。24年7月にはWBCフライ級シルバー王座を獲得するなど、堅実な実力、安定した運びには定評がある。寺地は「結構、前には出てくるのかなと思う。そのへんはどう戦っていくのか。スパーリングして研究していきたい」と意気込みを示した。
同級でのさらなる統一戦よりも、1階級上となるスーパーフライ級への転向に興味を持つ。米老舗専門誌ザ・リング選定のパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強ボクサー)ランキングで6位に入るWBC世界同級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)との対戦も熱望している。寺地は「すぐに上げるというのは無理だなと思っている。フライ級でまだやるなというのはあった。勝って次につなげたいなという思いはある」との意向を示した。1度、関西でのフィジカル合宿を挟みながら東京でのスパーリング合宿で仕上げる予定だという。
なお同興行ではWBA世界バンタム級3位比嘉大吾(29=志成)が同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦。WBA世界ライトフライ級1位高見亨介(23=帝拳)が同級王者エリック・ロサ(25=ドミニカ共和国)に挑戦するトリプル世界戦となる。