「卓球・世界選手権」(23日、ドーハ) 女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク9位の伊藤美誠(24)=スターツ=は、同4位の王芸迪(中国)に4-1で下し、4強入り。3位決定戦が行われないため、世界選手権では初のシングルスのメダルを確定…
「卓球・世界選手権」(23日、ドーハ)
女子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク9位の伊藤美誠(24)=スターツ=は、同4位の王芸迪(中国)に4-1で下し、4強入り。3位決定戦が行われないため、世界選手権では初のシングルスのメダルを確定させた。
7連敗中の相手に、第1ゲームを6-11で落としたが、第2ゲームを11-8で奪取すると、第3ゲームは序盤に一気にリードを広げて11-6で奪った。第4ゲームも開始から7連続ポイント。追い上げられたが、11-8で押し切った。
第5ゲームも序盤に大きくリードを奪うと、その後逆転されたが、再び追いつき、11-9で接戦をものにした。
試合後が両腕を突き上げてガッツポーズ。目には涙が浮かんだ。「本当にうれしいのひと言。なかなか勝てなかった相手。自分の力で、世界選手権の舞台で勝てて本当にうれしいです。本当に今日はいい感じに入りました」と、涙が止まらず。「(ベンチコーチの母・美乃りさんは)メンタルだったり落ち着くことを話してくれる。今日も思い切ってやったんですけど、もっともっとのんびりリフレッシュして頑張りたい。中国を倒してのメダルってこんなにうれしいんだなと。前回早田選手が取ったのを思いだして、自分もできると思って、やりました。今日は生放送で日本の方が応援してくれてすごくサポートになりました。明日も思い切って頑張りたいと思います」と、最後は笑顔を交えながら、さらなる先を見据えた。
女子シングルスは日本勢4人が勝ち上がり、それぞれ準々決勝で中国選手と対戦。日本VS中国の構図の中で、先陣役として登場し、見事に勝利した。世界選手権ではシングルスで自身初のメダル。昨年のパリ五輪は落選に泣いた24歳が復活の輝きを手にした。