◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 2日目(23日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー72)昨年11月に受験した6回目のプロテストで合格した手束雅が、ルーキーシーズン4試合目の出場で初の予選通過を確実にした…

プロ初の決勝進出を決めたルーキーの手束雅

◇国内女子◇ブリヂストンレディスオープン 2日目(23日)◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642yd(パー72)

昨年11月に受験した6回目のプロテストで合格した手束雅が、ルーキーシーズン4試合目の出場で初の予選通過を確実にした。13位から午前組で出た第2ラウンドを3バーディ、3ボギーでプレー。通算3アンダーで“安全圏”にとどまり、「良かったです。土日にプレーできることがうれしい」と週末の争いを見据えた。

念願だったツアープロになり、期待を胸に乗り込んだシーズン序盤は、「生命線」と話すパットの不振もあって苦しんだ。プロデビュー戦となった3月の「アクサレディス」から3試合連続で予選落ち。間に挟んだ下部ステップアップツアーでも決勝に進めなかった。QTランキング42位と出場機会が限られる中でも、「出られるのが楽しみで、しかたなかった」と気落ちすることなく顔を上げ続けた。

ショットの復調も週末へ明るい材料

鈴木愛堀琴音らと同郷の徳島県出身。ジュニア時代はゴルフ界にその名を馳せ、中学1年時に出場した2013年「世界ジュニアゴルフ選手権」(女子11~12歳の部)を制して世界一に輝いた。15年、18年と「四国ジュニア」、19年には「四国女子アマ」で優勝した。

ルーキーシーズンを前に続々とスポンサー契約が舞い込んだのも、24歳への期待の表れだ。契約ではないが、キャラクターグッズの企画・販売やテーマパークを運営するサンリオが手掛ける『次世代応援プロジェクト』の一員に加わったことには手束も驚いた。当初は「え、私が!?」と戸惑いながらも、ウェアの胸元にある同社キャラクターのロゴが誇らしい。

今季3試合で「0.83」だった1ラウンドあたりのバーディ数は、初日6個、2日目3個と大きく増加。「ショットに少しずつ自信が持ててきた」ことがスコアの底上げにつながっている。今週からパターを替えて気分も一新。週末の成績次第で金額が変わる“初賞金”の使い道はひとまず置いておき、「あと2日間、回れる楽しみをかみしめて頑張ります」と気持ちを高めた。(愛知県豊田市/塚田達也)