ドジャースの新戦力、マイケル・コンフォート外野手が苦しんでいる。 14年ドラフト1巡目、全体10位でメッツ入団し、わずか1年後にメジャーデビューした超逸材。昨オフにジャイアンツからFAになり、ドジャースの正左翼手として契約金850万ドル(…

 ドジャースの新戦力、マイケル・コンフォート外野手が苦しんでいる。

 14年ドラフト1巡目、全体10位でメッツ入団し、わずか1年後にメジャーデビューした超逸材。昨オフにジャイアンツからFAになり、ドジャースの正左翼手として契約金850万ドル(約12億円)、年俸850万ドル(約12億円)、計1年1700万ドル(約24億円)で合意した。  メッツ時代の19年には33本塁打、92打点。21年以降は打率2割4分を超えたことは一度もないが、昨季はジャイアンツで20本塁打を放つなど、長打力には定評がある。ところが、新天地ではここまで46試合に出場し、打率・164、2本塁打、6打点、OPS・566(出塁率・299、長打率・267)。同じく打率1割台だったマンシーが7日以降の13試合で打率・279、2本塁打、12打点、OPS・842と復調しているのとは対照的な状況が続いている。

 ロバーツ監督は20日の試合前の会見で「マイケルは今、試されている。この数日はいいスイングをしているが、なかなか結果に結びついていない。彼の状態は悪くないだけに、本人ももどかしさを感じているだろう」と現状を説明。さらに「彼の努力と一貫した取り組みは称賛に値するし、苦しい状況でも逃げずに向き合っている。それは簡単なことではない」とも言った。

 指揮官によると、コンフォートは現在、バットの軌道改善に取り組んでおり、「当然ながら、物事には変わるべきタイミングがある。個人的には、選手が日々どのように自分を保っているかを重視している。もし苦境が精神的に影響を与えているようなら、それは警戒すべき合図だが、マイケルはそういう様子を見せていない。彼の打撃の質やコンタクトの精度は上がっているし、これまでの実績を踏まえれば、それは期待できる要素だ」と、変わらぬ信頼を口にした。

 コンフォートは9日のダイヤモンドバックス戦で休養のため、スタメンを外れて途中出場。翌10日から20日まで10試合連続で先発出場して本塁打と打点はゼロだったが、打率・265(34打数9安打)、5二塁打と復調の兆しを見せている。

 前日、21日のダイヤもドンバックス戦は予定どおり、疲労軽減のために欠場。試合のない22日と合わせ、2日連続で休養を取った。あす23日から古巣メッツとの3連戦でスタメンに復帰するコンフォート。連覇を目指すチームが7月のトレード期限に向けて外野手補強の必要性に迫られるのか、通算169本塁打の実績を持つ男の復調がカギを握る。