「阪神2-3巨人」(22日、甲子園球場) 苦しみ抜いた男の勝利への執念が、大きな勝利へ結びついた。同点の延長十一回2死二塁。今季不振で2軍落ちも経験した巨人・門脇誠内野手が、右越えに決勝三塁打。「強い気持ちで。とにかく必死に行った」と喜び…
「阪神2-3巨人」(22日、甲子園球場)
苦しみ抜いた男の勝利への執念が、大きな勝利へ結びついた。同点の延長十一回2死二塁。今季不振で2軍落ちも経験した巨人・門脇誠内野手が、右越えに決勝三塁打。「強い気持ちで。とにかく必死に行った」と喜びを爆発させた。
序盤は攻守にミスが目立った。二回無死一、二塁の好機で中山が送りバントを試みて捕邪飛。続く泉口が一塁線を破る適時二塁打で先制も、なお1死二、三塁で追加点が奪えない。直後の二回裏は失策から走者を出し、先発・山崎が大山に逆転2ランを被弾。試合の流れは阪神に傾いた。
1点を追う三回は無死満塁の好機もキャベッジ、甲斐、中山が3者連続三振。もどかしい展開が続くも、七回に代打・ヘルナンデスの同点ソロが飛び出し、試合は延長戦へ。チームの粘りが門脇の劇的打につながった。
これで今季初となる阪神3連戦の勝ち越しとなり「本当に大きな1勝。甲子園で勝ち越せて、今後にいい影響が出る」と阿部慎之助監督。自身の監督通算100勝には「俺が100勝したわけじゃないから」と最後まで選手とスタッフをたたえていた。