「阪神2-3巨人」(22日、甲子園球場) 阪神が延長戦で競り負けた。十一回、ネルソンが2死二塁から門脇に適時三塁打を浴びて黒星。これで開幕から続いていた、巨人戦のカード勝ち越しもストップした。 試合はこの回、6番手で登板したネルソンが、先…

 「阪神2-3巨人」(22日、甲子園球場)

 阪神が延長戦で競り負けた。十一回、ネルソンが2死二塁から門脇に適時三塁打を浴びて黒星。これで開幕から続いていた、巨人戦のカード勝ち越しもストップした。

 試合はこの回、6番手で登板したネルソンが、先頭の代打・笹原に遊撃内野安打を許す。さらに暴投が絡み、無死二塁と得点圏に走者を背負った。続くヘルナンデスを左飛、増田陸を三飛に抑えたが、2死から門脇に右翼越えの適時三塁打を浴びた。

 振り返れば試合は同点で迎えた八回、先頭で登場した代打・ヘルナンデスが石川から左前打で出塁。この日、昇格したばかりの助っ人が来日初安打でチャンスメークすると、続く近本は四球を選んで出塁。さらに中野が送りバントが野選を誘い、無死満塁を作った。

 この絶好機で打席に立った森下だったが、三ゴロ併殺に倒れると佐藤輝は申告敬遠。2死満塁と粘った打線だったが、大山が空振り三振に倒れてチャンスを逸していた。

 1勝1敗で迎えたカード第3戦は、序盤から一進一退の攻防となった。二回、先発のデュプランティエがキャベッジ、甲斐の連打から、泉口の右翼線二塁打で1点を失った。それでも直後の攻撃で、無死一塁から大山が逆転の2号2ラン。巨人の先発・山崎のカットボールを振り抜き、左翼席へ突き刺した。

 大山の本塁打は4月23日・DeNA戦(横浜)以来、約1カ月ぶり。昨年7月30日・巨人戦以来、293日ぶりとなる今季甲子園での初アーチに、聖地に駆けつけた虎党はお祭り騒ぎとなった。直前に先発のデュプランティエが先制点を許していただけに、重かった雰囲気が一変した。

 大山はこれで今季巨人戦全12試合連続安打。「デュープ(デュプランティエ)が投げる日になかなか得点できていなかったので、先制された直後に逆転できてよかったです」とコメントした。

 デュプランティエは粘りの投球で6回6安打1失点にまとめた。それでも1点リードで迎えた七回、2番手の及川が代打・ヘルナンデスに同点アーチを被弾。助っ人の2勝目が消え、終盤はもつれた試合展開になった。