「大相撲夏場所・11日目」(21日、両国国技館) 西三段目16枚目の鳩岡(31)=木瀬=が、米沢龍(境川)を寄り切り無傷6連勝を飾った。米沢龍は5勝1敗。 今場所から白いカバーで両足の足首から太もも上部までを覆い、まるでレギンスを着用して…
「大相撲夏場所・11日目」(21日、両国国技館)
西三段目16枚目の鳩岡(31)=木瀬=が、米沢龍(境川)を寄り切り無傷6連勝を飾った。米沢龍は5勝1敗。
今場所から白いカバーで両足の足首から太もも上部までを覆い、まるでレギンスを着用しているかのよう。珍しい格好での相撲。両ひざに大ケガを負った経験があり、サポーターとテーピングを隠すように、という協会側の指導にしたがった結果だという。
この日は20歳のホープを相手に、四つで攻守が入れ替わる熱戦を制した。「相手は右が強いと聞いていたので、右を意識していました。今場所は集中できている」と振り返った。
両ひざの他に、両肘、両肩の故障にも苦しんできた鳩岡。拓大紅陵高、拓大を経て、序ノ口、序二段、三段目で優勝経験を持つ。最高位は幕下14枚目。今場所での好調は、師匠の木瀬親方(元幕内肥後ノ海)からの言葉で、きっかけをつかんだ。
「師匠から、力はあるのに心が整っていない、とずっと言われていました。呼吸法など自分なりに勉強して、一番集中できる方法をやっと見つけたんです。どんな方法?教えられません。やっと見つけたので」
他にテーピング方法、食事法、治療法など、多岐にわたって自ら考え抜いた末に至った境地。2度目の三段目優勝へ「集中して頑張ります」と、残り一番を見据えた。