「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・日本地区最終予選」(19日、タラオCC西C=パー72) 36ホールのストローク戦で行われ、10アンダーで回った杉浦悠太(23)=フリー=がトップタイとなり、上位3人に与えられる出場権を獲得した。同スコア…

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・日本地区最終予選」(19日、タラオCC西C=パー72)

 36ホールのストローク戦で行われ、10アンダーで回った杉浦悠太(23)=フリー=がトップタイとなり、上位3人に与えられる出場権を獲得した。同スコアのスコット・ビンセント(33)=ジンバブエ=と、9アンダーの4人によるプレーオフを制した香妻陣一朗(30)=国際スポーツ振興協会=も出場を決めた。全米オープン選手権は6月12日に米ペンシルベニア州のオークモントCCで開幕する。

 最後の一打が大きな決め手となった。9アンダー付近に多くの選手が並ぶ展開の中、杉浦も同スコアで36ホール目となる18番パー4へ。2打目はグリーンをオーバーし、深いラフに沈んだ。

 カップまで15ヤードの3打目は狙った以上に強く「グリーンを出そうなくらい」の勢いがついてしまったが、これがピンに当たってそのままカップイン。土壇場で首位グループから抜け出し、初の海外メジャーとなる全米オープン切符を手にした。

 「ビックリしすぎてました」と杉浦。「海外メジャーのどれでも一つ出てみたかったので、本当にうれしい」と表情を崩した。

 前日まで関西オープンを戦い、この日は36ホールをプレー。それでも「ゴルフが日に日によくなってきていて、今日の1日でも尻上がりになった感じがうれしい」と充実感を漂わせた。

 本戦では「まずは予選を通過したい。セッティングが難しいので、自分の力試しをしたいですね」。22日からは大会連覇が懸かる日本プロ選手権(岐阜)も控えている。国内外のメジャーで結果を残し、「いずれPGAを目指したい」という、その足掛かりとする。