勝負どころで一本を出して宿敵を倒す。阪神の森下翔太外野手(24)が19日、20日からの巨人3連戦でのG倒を誓った。2週間前に敵地で行われた前回対戦では、3試合連続本塁打を放つなど大暴れした。首位固めへ向け、一時の不調を脱した持ち前の勝負強…
勝負どころで一本を出して宿敵を倒す。阪神の森下翔太外野手(24)が19日、20日からの巨人3連戦でのG倒を誓った。2週間前に敵地で行われた前回対戦では、3試合連続本塁打を放つなど大暴れした。首位固めへ向け、一時の不調を脱した持ち前の勝負強い打撃を生かし、チームをけん引していく。
いいイメージで伝統の一戦を迎えられそうだが、森下は落ち着いた口調で語った。「甲子園なんで、この前みたいにホームランがバンバン出るわけではないと思う。4打数1安打でも、チャンスで打つことを心がけたい」。狙うは豪快な一発ではなく、チームを勝利に導く一打だ。
ただ、期待したくなるほど、2週間前の活躍はインパクト抜群だった。初戦は戸郷から左翼席へ、豪快な4号ソロを放つなど4安打4打点。翌日は左腕の井上から5号2ラン。3戦目には防御率0・00を続けていた山崎から6号2ランを放った。この3連戦は全先発投手に一発を浴びせ、14打数8安打、打率・571、3本塁打、9打点と完全に手の付けられない状態だった。
今回の3連戦も順当にいけば同じ先発陣と相対することになる。だからこそ頭をしっかり整理する。「前回打ってるんで、配球だったり、警戒心は強まってると思う」と冷静に分析。「それでも打つのが自分の役割。厳しいボールに手を出して相手の有利にさせないように、甘いボールを1球で仕留めたい」と力を込めた。
苦しむ時間もあった。巨人戦で大暴れした後、17打席連続無安打になるなど、当たりがバタッと止まった。それでも日々修正し、進化を求めるのが今季の森下。18日の広島戦で適時打を放ち、自身6戦ぶりの打点をマーク。「まだまだできることはある」と話すが、復調へ明るい兆しを見せた。
今季の巨人3連戦はここまで3度あったが、全て初戦を取るなど7勝2敗と好相性。「初戦って意味でも取れればいいかなと思ってます」とカード頭への意識は強い。「カードをずっと勝ち越していければ、追い越されることはない。そういう気持ちでやってます」。チームは現在2連勝中。首位固めを進めるためにも、森下のバットに大きな期待がかかる。