「春季高校野球関東大会・2回戦、横浜8-1作新学院」(19日、ノーブルホームスタジアム水戸) 2回戦4試合が行われ、今春センバツ覇者の横浜が7回コールドで作新学院を下し、新チーム始動後の公式戦連勝を「26」に伸ばした。2年生の池田聖摩内野…

 「春季高校野球関東大会・2回戦、横浜8-1作新学院」(19日、ノーブルホームスタジアム水戸)

 2回戦4試合が行われ、今春センバツ覇者の横浜が7回コールドで作新学院を下し、新チーム始動後の公式戦連勝を「26」に伸ばした。2年生の池田聖摩内野手が、二回2死満塁のピンチから登板し入学後の自己最長5回1/3を1安打無失点と好救援。遊撃手として1年夏からレギュラーを張る中、投手としても存在感を示した。浦和学院、東海大相模、山梨学院も初戦を突破した。

 ピンチでも動じなかった。1点を先制された二回、なおも2死満塁。先発の前田一葵投手(3年)が1ボールを投じたところで、池田が遊撃からマウンドへと向かった。カウント3-1となったが「平常心で」と動じず。144キロ直球で遊飛に仕留め、危機を脱した。

 その後も、体のバネを生かした伸びやかなフォームから、最速146キロの直球とスライダーなどを操り、5回1/3を無失点で最後まで投げ抜いた。遊撃手としても華麗なプレーが光る16歳は「ここぞで結果を出せることが持ち味なので自信を持っています」と胸を張る。

 礎となっているのは、6歳から15歳まで続けた陸上だ。走り幅跳び、三段跳びで活躍し「ジャンプ系の練習が生きている」。ジャベリックスロー(やり投げ)もプレーし「投げ方の修正につながっている」と明かす。

 この日は、宮崎での招待試合(10、11日)で右もも裏の肉離れを負った主将の阿部葉太外野手(3年)がベンチ入りも欠場。主力を欠く中で白星発進し、村田浩明監督(38)も「池田に感謝している」とたたえた。層の厚さを示した春の王者が、勝負の夏へ突き進む。