西武で監督、GMなどを歴任した渡辺久信氏が19日までにデーブ大久保氏のYouTubeチャンネルに出演。GMとして戦力外通告する側の本音を語った。 10月に入ると、プロ野球選手にとって最もつらい出来事となる戦力外通告。選手に伝える立場だった…

 西武で監督、GMなどを歴任した渡辺久信氏が19日までにデーブ大久保氏のYouTubeチャンネルに出演。GMとして戦力外通告する側の本音を語った。

 10月に入ると、プロ野球選手にとって最もつらい出来事となる戦力外通告。選手に伝える立場だった渡辺氏は「一番、つらいよ」と本音を明かした。「やっぱ戦力外とかね、今年1年で来年は契約しませんって言うのが一番つらい。その時期が一番、気が重い」と振り返り、その理由として「その人にも家族や子供がいるわけだから。そういうのを考えると本当に言いづらい」と語る。

 「ただ言わなくちゃいけないんだけどね…」と苦悩があったことを明かした渡辺氏。「野球選手は、稼いでるとかレギュラークラスとか、複数年結んでいる選手はいいけど、下(2軍)の選手たちはいつもビクビクしてるって言う。その時期になるとね」と華やかな世界の裏に待ち受ける厳しい現実を語る。

 楽天で監督を務めた大久保氏は「楽天の時にびっくりしたのが5月か6月になったら1回目の整理選手。早いんですよ」と明かし、「『今ゲームで使わないのは誰だ?』と言われて、みんな使いたいっすねって。最後まで抵抗しましたよ」と秘話を激白していた。

 他にも伸びる選手は「質問が上手にできる選手」や、指導者についても「会話できない人はダメ」など興味深いGMとしての逸話を披露していた。